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2012年9月

2012年9月17日 (月)

マナーを守らないからといって、どんな非礼なことも許されるわけではない!

Keitai20120916先日、通勤時間帯に電車が止まっていた。駅には人があふれ、職場に携帯電話で連絡する人多数。私の目の前にいた年配の男性は、どうやら毎朝職場に一番に行き、職場のセキュリティーを解除してカギを開けるというような役割を担っているらしく、職場の人に手順を一生懸命携帯電話で説明していた。一通り説明しては電話を切るのだが、しばらくするとまたかかってくる。そのたびに何度も何度もけたたましく携帯の着信音が鳴る。最近は少なくなったが、年配の人で、いまだに電車の中で携帯電話をマナーモードにしていない人がいる。特に都会では、携帯電話会社が携帯電話を渡すときに、マナーモードへの切り替え方、戻し方をしっかり教えておいて欲しいと思う。まあ、それはともかく、しばらくするとようやく電車が来た。ギュウギュウ詰めの電車に乗り込む。先ほどから、何度も電話をかけまくっている年配の男性も乗ってきた。

 ギュウギュウ詰めの車内でその年配の男性の携帯電話が鳴る。そして男性は携帯電話を取り出し、話し始める。私はちょっと注意しようかと思ったが、思いとどまった。今は非常事態なのだ。ギュウギュウ詰めの電車と同じく、少しの間、ガマンすればいいだけのこと。男性も、電話の向こうの職場の人も困っている様子だから、少し我慢して協力してあげよう。そう思った。

 電車の中で携帯電話で通話するな、というルールが出来てから久しい。急激に携帯電話が普及して、誰もかれもがところかまわず携帯電話で通話するようになり、そのことが問題となった。最初は「電車に乗る時は電源を切れ」と言っていたものだ。その頃、一日のうちのかなりの時間を電車に乗っていた私は、「これじゃあ、携帯電話が使える場所がないよ」と思ったものだ。やがて、「電車の中ではマナーモードにして通話はするな」にかわっていった。

 今は、むしろ携帯電話で「通話」することが稀になった。携帯電話で通話しているのはほとんど年配者。若者はほとんどメールだ。いや、よく見るとゲームをしているやつも多い。たまに、電車の中で着信音が鳴ると、たいてい年配者だ。そして、たいてい、話し始める。良心的な人は、小声で「いま電車の中だから」と言って切る。そういうのがマナーになっている。世代によって、微妙にそのあたりのマナー意識が違うが、まあでも、ほぼ定着しているのではないかと思う。

 そんな中、新幹線の中では「通話はデッキで」となっている。長時間の乗車を強いられる新幹線。電話したいからといって途中駅にちょっと降りて電話するというわけにもいかない。かつて、新幹線のデッキには公衆電話があった。そもそも、電車の中ではどんな場合でも電話するなというのであれば、新幹線にかつてあった公衆電話はあり得ないものになってしまうだろう。そういうわけで、新幹線に乗車中に着信があると、デッキまで歩いて行って、そこで電話するということになる。

 ところが、帰省ラッシュ時などの非常に混雑した車内では、そもそも、歩いてデッキまでいくということが困難な場合がある。そういう場合はたいてい席で小声でまわりに配慮しながら話すというのがマナーということになるのだろう。明確にどこかにルールが書いてあるわけでもないが、自然にそのようにしていると思う。実際、帰省ラッシュ時などの尋常ではない混み方の時には車内アナウンスでも「通話はデッキで」とは言っていない筈だ。「まわりの方への配慮をお願いします」などと言っている筈。まあ、そもそも、電車の中の携帯電話の使い方というのはマナーなのであって、法律で禁じられていることでもないのだし、マナーというのは、まわりの人への気遣いそのものなのだ。

 ところが、「電車の中で携帯電話で通話するな」ということが、絶対的ルールのように思うやつも多くなってきて、そんなことでトラブルに発展することも多いと思う。

 数年前に、娘を連れて二人で帰省した時のこと。その日も新幹線は非常に混んでいた。そんな中で、私の携帯電話に着信があった。仕事上の非常事態発生で、誰にも連絡がつかないということで、私の携帯をたよりに電話してきた奴がいたのだ。デッキまで歩いていこうと思えばいけなくもなかったが、混んでいたし、娘を一人置いてデッキまでいくというのも少し気がひけた。少しの間ならと思い、小声で通話していた。そうすると、前の座席に座っていた年配の男性が私のところにいきなりやってきて大声で

「いいかげんにしろ!」

とどなった。私は慌てて電話を切り、人をかきわけながらデッキまでいった。「なんだよ、この馬鹿野郎!」と思ったが、デッキにいる間に、こいつにもっと恥をかかせてやろうと思った私は、そいつのところにいき、まわりに聴こえるような大声で、

「携帯で通話して申し訳ありませんでした!」

「でも、仕事上の非常事態だったんです。」

「混んでるし、デッキまで行くの大変だし、すぐに終わると思ったんで」

「でも、いきなり怒鳴らないで下さいよ。怖いでしょう。」

と言ってやった。大声で。

ごく普通のオッサンだったけど。それには何も言わなかった。オッサンは無言で次の駅で降りた。奥さんも一緒だったけど、奥さんもずっと無言。

 これだけは声を大にして言いたい。マナーとは気配りであり、相手のことを思いやることが何よりも大事だ。電車の中でちょっと携帯電話で通話したからといって、いきなり見ず知らずの人に怒鳴り散らかされて良いものではない。それが社会常識というものである。よく考えてごらん。他人にぶつかったりすれば、それは迷惑をかけることになるわけで、そうならないように注意はしなくてはならないと思うが、電車が揺れた際によろけてちょっと体が触れただけで怒鳴り散らかす人はどう思いますか?携帯電話で通話しただけでいきなり怒鳴り散らかす人も同じでしょう。あなたですよ、あ、な、た!あなたこそがマナー違反であり、社会常識を逸脱した行為、責められるのはあなたですよ。

 一般的なマナーを守っていない人がいたとして、その人の事情も配慮せずに、いきなり見ず知らずの人に怒鳴り散らかすようなことが許されてよい筈はない。携帯電話だけではない。まわりを見渡せば、そんなことが沢山あるだろう。相手のことを思いやる心。よく「それは大切だ」というが、本当のところはどうなんだ?子供の声がうるさいといって怒鳴りこんでくる人がいて、子供を外で遊ばせることが出来ない世の中でもある。そんなことだから、まわりのことにビクビクしながら生活しなきゃならなくなるんだよ。マナーマナーというくせに、まったく思いやりのかけらもない奴が多すぎる!そりゃあイケン!

2012年9月 6日 (木)

人間は書いてあることが全て正しく読めるわけではない

ちょっとこのブログの更新に日にちがあいてしまった。まあ、毎日のようになにかと「そりゃあイケン!」と思っているのだが、夏の間は色々と忙しかったのだ。

それはさておき、一時期、よく仕事で京浜東北線の電車に延々と乗って移動することがあった。午後の眠い時間、電車も比較的空いているから、普通に座れたりして、ウトウトする。そして、「はっ!」と目覚めて、電車の中のディスプレイを見る。「ああ、いかん!乗り過ごしたか!」とビックリすることがしばしばあった。それは、まるで、わざと騙しているんではないかというような表示なのだ。

まず、電車が走っている時はこんな表示になる。

Dsc_0011 これは、どういうことかというに、上の大きな文字で次の駅を示している。ここで、「Oimachi」とあるのは、よく見ると、Nextの文字が左にあって、次が大井町であることを示している。

それで、この電車が大井町駅についた途端にこうなる。

Dsc_0012 あれあれ?Omiya??いつの間に大宮までいっちゃったのだ??

と思うだろうが、これはよくみると左に小さく「for」と書いてある。つまり、「大宮行き」ということなのだ。

これでは間違うなという方がどうかしている。たしかに、上のやつはNextとちゃんと書いてあるし、下のはforとちゃんと書いてある。が、あまりに小さく目立たない。これじゃあ間違うよ!JRさん!

そもそも、行き先を表示する場所と、現在の駅を表示する場所が同じ場所で、しかも同じ文字の色、同じ文字の大きさってあり得ないでしょう。並べて書いてあっても、どっちがどっち???になるよ。

こんなもの、設計ミス以外のなにものでもないよ!

人間は書いてあることを、全て正しく読んで判断するわけではない。だから、取り扱い説明書にはやってはいけないことは大きな時で目立つようにかいてあるし、簡単な言葉になっている筈。

そういう基本を理解しないで作るとこんなことになる。実は、世の中見渡すと、こんな風なおかしな表示が沢山ある。これ、小学校あたりでマジメに教えた方がいいと本当に思う。まあ、難しく考えなくても、これを見る人がどう感じるか?どんな風にとらえるか?ってことを、ほんの少しだけ想像したらわかりそうなもんだ。

危険察知能力とか安全意識がなさすぎる人のことを過去にも書いたが、想像力の欠如は色んな弊害をもたらすのだな。

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