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2020年4月26日 (日)

ニホンアカガエルの生命力の不思議

昨年の台風21号では、あちこちで土砂崩れがあり、大木が倒れた。それがいまだにずっとそのままの場所がある。木が倒れたおかげで、そこに小さな水たまりが出来ていた。そして、その小さな水たまりにニホンアカガエルが産卵しているのを発見したのは4月4日のことである。Akagaeru2020040401 本当に小さな閉じた水たまりだ。そこに数個のニホンアカガエルの卵塊があった。Akagaeru20200405果たして、この水たまりの水が涸れずに、卵から孵ったオタマジャクシたちがカエルになるまで生き延びることが出来るのだろうか?そう思った。

やはり、小さな小さな水たまりである。一週間後の4月11日には、水が涸れてしまっていた。Akagaeru20200411 やはりダメだったか。残念ながら生き延びることはできなかった。そう思った。毎年、一定数は見る光景だ。

今年は4月は雨が多い。この涸れてしまった水たまりを見たのが4月11日だが、 翌4月12日のアメダスのデータでは千葉市で5.5ミリのまとまった雨が降り、よく4月13日は大雨で91.5ミリの雨が降った。その後も頻繁に雨が降っており、おそらく4月12日以降、この水たまりに水が絶えることはなかったと想像できる。

そして、4月26日。この水たまりを見た。すると、なんとなんと、オタマジャクシが泳いでいるではないか!!Akagaeru20200426 Akagaeru2020042602

なんと、水が涸れて死んでしまったと思っていたが、あの状態でも生きていたんだ!!本当に小さな小さな閉じた水たまりだから、このオタマジャクシたちが他から流れてきたとは考えにくい。あの乾燥してしまった卵塊は実はまだ生きていたということか!!

そういえば、昨年、この近くの田んぼで同じように水が涸れてしまって、ニホンアカガエルの卵塊も全て干上がってしまったので、これはもう一匹も育たなかったと思ったのだが、その後、6月頃に、その田んぼのそばに小さなニホンアカガエルが多数上陸していたのを見たので、どこかで生きていたんだなと思ったが、もしかしたら、死んでしまったと思ったのは、実は死んでいなかったのかもしれない。

もう20年近くニホンアカガエルの産卵から上陸までを見てきているが、これは驚きだった。この程度の乾燥でも、すぐに雨が降って水を得ることが出来れば生き延びることができるということだろう。凄い発見をした!!ニホンアカガエルの生命力に驚かされた。

 

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コメント

刺激的な観察記録ですね。
ニホンアカガエルの大きな卵塊や、ヤマアカガエルの密集した大卵塊は乾燥や凍結で表面が死滅しても下の方が生き残るためと思ってきました。しかし、なかなか証明が難しいです。後から産んだ個体がいるのでは無いかとか、否定しないといけません。今回は12日以降に産んだ個体がいないかどうかがポイントになるかと思います。個人的には生き延びたのだと思いたいですが。
貴重な報告、ありがとうございました。

投稿: RANA | 2020年4月26日 (日) 22時26分

コメントありがとうございます。確かに、12日以降に産んだ個体がなかったかどうかは大きなポイントですね。私は12日以降もずっとこの場所を見ていましたが、あらたな産卵はなかったと思います。もしかすると見逃しているかもしれませんが、とても小さな水たまりなので、考えにくです。今後は、どの状態まで生き延びているのかという観点で見てみようかと思いました。

投稿: TAGA | 2020年4月26日 (日) 22時53分

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