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2020年3月15日 (日)

それでも季節は進んでいく

 人間社会は、新型コロナウイルスのおかげで大変なことになっている。様々なイベントが中止になったり、マスクが品薄、トイレットペーパーがなくなるというデマで大混乱したり。見えないウイルスを気にする毎日。こんな日々はいつまで続くのだろうか?

 そんな中、いつものように散歩に出かける。そうすると、いきなり発見があった。散歩道の入り口近くの田んぼの水たまりにニホンアカガエルの卵があるではないか!Tamago2020031502

ここは、ずっといわゆる乾田だった。冬の間は水が入ることなく、乾いた田んぼだったので、この周囲の田んぼに卵が沢山あった時でさえ、卵がみられなかった場所だ。それに、この周囲の田んぼは休耕が進み、草がぼうぼうになったりして乾燥も進んだため、この数年でまったく産卵が見られなくなっていたのだ。このアカガエルはどこからやってきたのだろうか?

 昨年の台風による土砂災害は、この周囲の地形を若干変形させた。そのためか、いままで水がなかったところに沢山の水があったり、意外なところから水が湧いてきたりしている。そういうことも影響しているのかもしれない。

 かつてのアカガエルの楽園の田んぼは休耕になって久しい。Tambo2020031502

草ぼうぼうになているが、水路には水が流れていて、かつての田んぼの中にも水がたっぷりある。まるで、ここが田んぼになる前の沼地に変わってきているようだ。

その休耕田に降りていこうとしたら、ゲコゲコゲコと、声が聞こえてきた。ヒキガエルだ!アズマヒキガエル。そうだ、もうヒキガエルの産卵の時期だった。コロナコロナの日常で、すっかり忘れていた。

 ヒキガエルの声の方に進んでみるが、それは沼地のずっと奥からきこえてくる。地面がそうとうにぬかるんでいるので、そこまで行くのは難しいなあ、と、思っていたところ、目の前の水路に目玉が見えた。おっ!

Hikigaeru2020031501 驚かせないように気を付けて進む。ヒキガエルのオスだ。写真を撮っていたら、こちらに気づいた様子。ズブズブと後ろから泥に潜っていった。

 周囲を見ると、そこから数メートル離れた小さなみずたまりに卵が見えた。Tamago2020031501

比較的新しい卵のようだ。ここ数日で産卵したのだろう。おそらく、ここで賑やかな蛙合戦が繰り広げていたことだろう。

 昨年、この周囲のニホンアカガエルの卵は、一ヶ所を除いてほぼ全滅した。オタマジャクシがカエルになって上陸する前に、水が涸れて死んでしまったのだ。 そのなかで一ヶ所だけ、最後まで水が涸れずに残ったところがあった。そこは、また休耕田の生い茂る草をかき分けて進まなければならないのだが、困難にめげずに進む。今はまだ枯草だからいいが、次第に背丈ほどもある草に埋もれてしまうので、ここに行きつくは大変だ。

 去年、最後まで生き残った水たまりにはまだ卵はなかった。が、そこから少し離れたところにいくつかの卵があった。一つはだいぶ発生が進んでいた。この様子なら、産卵から2週間くらいというところだろう。Tamago2020031503

新型ウイルスで大混乱の人間社会をよそに、生き物たちの季節は進む。今年もカエルのシーズンがやってきた。これから、彼らが上陸するまで、今年もずっと観察を続ける。さて、今年はどれだけのニホンアカガエルが生き延びるだろうか?

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