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2020年2月16日 (日)

散歩道プロジェクト17周年

 毎年、この日になると振り返る。2003年2月16日は散歩道プロジェクトを立ち上げた日。あれから17年。思えば、その日から全てが始まったのだ。

 今日は朝から雨。2003年2月16日も雨だった。まさに今日のような天候だった。昼食後に、突然思い立って、カメラを持ってでかけたのだ。そして撮った写真の一つがこれだ。Sampo2003021601

丁度、宅地開発がどんどん進み、身近な自然環境がどんどんかわっていった。大好きな散歩道の周辺の里山がどんどん狭くなっていった。当時は常に重機の音が鳴り響いていた。それを何年も自分の身が削られるような思いで見てきた。どんどん変わる風景、音、空気。だが、そんなことに気づいている人が誰一人いない。そう思っていた。でも、自分には何も変えられない。何も出来ない。そう思っていた。

 当時、自分のホームページを立ち上げて、時々色々なことを書いていた。ブログという便利なものなどは当時まだ普及していなかったから、自分で手打ちで書いたり、写真を貼ったりしていた。この散歩道周辺のことも時々紹介したりしていた。その前日にこんな記事を書いていた。とにかく、私はここの自然のことを写真に撮り、ネットを通して多くの人に見てもらう。そして、考えてもらい、感じてもらうこと。それなら私にできるだろう。そう思ったのだった。それから、休みのたびにカメラを持って歩き、記事にしてネットに公開する。それがとても楽しかった。次の休みが待ち遠しかった。

 それから、様々なことが始まった。ニホンアカガエルのことを観察し、産卵から成長を記録する。これは今もやっているが、当時は大量にいたニホンアカガエルだが、おそらく1/100程に減ってしまった。Sampo2020021601

耕作放棄地も増えた。かつては田んぼだらけだったが、ほとんどが休耕となってしまい、田んぼとして残っているのはほんのわずかだ。写真の場所もかつてはニホンアカガエルの楽園ともいうべき田んぼだったが、休耕となってしまい、だんだんと、沼地に変化していっている。

 2019年の台風15号と、そのあとの台風21号は、この地に甚大な被害を与えた。つい先日まで土砂崩れで通れない個所が何か所もあった。一ヶ月ほど前にようやく通れるようになったのだ。Sampo2020021602

特に台風15号の風による被害は甚大だった。私の家もほぼ2日間停電したし、この周辺では多くの木がなぎ倒されて、風景が変わった。Sampo2020021603

コナラやクヌギなどの森では、高い枝が吹き飛ばされて空が明るくなった。Sampo2020010501

早春の明るい林の下に咲く植物たちは、これでいままで以上に多くの花をつけるかもしれない。そのくらい、環境が変化した。それも自然乗巡りなんだろう。

 ずっと同じ穴に住んでいて、いつも通りかかるとき、挨拶をしていたヒキガエル。Nushi2010102301 「くねくねの主」と呼んでいた。何年もそうしてそのヒキガエルと友達のように過ごしたが、そのヒキガエルは死んだ。Nushi2012072902 死んだ時、私はそれを奇跡的に目にすることができたし、その直前に何故か動画に記録していた。そして、それから、その主の住んでいた穴にはだれもすむことがなく、ただ、穴はいまもある。Nushiana2020021601

いつの間にかこの地からいなくなった生き物もいる。イノシシやアライグマのように、以前はいなかった生き物が現れてもいる。そうして自然はうつりかわっていく。私はそれをずっと見てきた。そして、様々な生き物たちとの様々な物語が私の中に出来てきた。いまも、あたらしい物語が出来ていく。

散歩道プロジェクトからできた人とのつながりも沢山あるし、沢山いろんな経験もした。

これからも私はずっと歩き続け、いろんなことを刻んでいくだろう。2003年2月16日から始まった「散歩道プロジェクト」という物語はこれからも続く。

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