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2019年6月23日 (日)

あと少しだ!生き延びろ!アカガエル

梅雨入りしてすっきりしない天気が続く。このところは、どんよりと曇った空の下、散歩に出かけることが多い。植物はどんどんと背丈を伸ばしていく。Sampo2019062301

雨が多いことは、アカガエルたちにとっては好都合だ。まだオタマジャクシのままのやつらは、しっかりと生き延びることが出来るからだ。

今年は本当にこの周辺のアカガエルたちにはきびしい年になった。ほとんどが水が涸れて死んでしまった。そんな中、先週も、チビアカガエルが上陸しているのを発見するなど、意外と彼らはたくましく生きている。

最後の生き残りだと思っていた水たまりに向かおうとすると、その手前のすっかりセイタカアワダチソウに覆われてしまった休耕田のそばで、チビアカガエルが跳ねた!Akagaeru2019062300 色が薄い綺麗なチビアカガエルだ。チビアカガエルたちは、今の時期は産卵があった水辺のそばにいるから、この近くで産卵があっただろうか?と、私の今年の産卵記録を見る。しかし、この周辺で私は産卵を確認していなかった。おそらく、どこか見落としがあったのだろう。そして、そこに産卵されたものが、今、こうして上陸しているのだろう。すっかり死んでしまったと思っていたこの周辺で、こうしてチビアカガエルを見かけると、彼らがこの厳しい環境の中でもたくましく生きているのだなということがわかる。彼らがどうやって生き延びてきたのか?この周辺のアカガエルを探しまわっている私にも見えないところで育ち生き延びるアカガエルがいることに驚く。

さて、私が最後の生き残りと思っていた水たまりに向かうことはさらに困難になっている。背丈ほどもあるセイタカアワダチソウをかきわけながら進まなければならない。Tambo2019062301 雨の後の濡れた草をかきわけて進むのでずぶぬれになる。そこを延々と進んで、目的の水たまりにたどり着く。Mizutamari2019062301

水たまりにはしっかりと水があった。中をのぞくと、かなりの勢いでオタマジャクシが泳ぎまわる。あ、まだオタマジャクシなのか?先週、後ろ足が生えているものがいたから、今週あたりは、チビアカガエルになって上陸していることを期待したのだが。それでも、かなり大きくなって、ほとんどが後ろ足が生えている。Akagaeru2019062301

なんとなく、顔がカエルっぽくなってきているようにも見える。「まだオタマジャクシなのか~、でも、少しカエルっぽくなってきたね」などと話しかける。

卵からかえった時のことを思うと、相当数は減ったが、それでも、これだけ生き延びてくれた。この先の天候を考えると、日照りが続いて水が干上がるということは考えにくい。何匹かは天敵に食べられたりもするだろうが、ここまできたら、無事上陸するものが多いだろう。そう思って胸をなでおろす。

今年も産卵からずっと見てきた。多くが水が涸れてしんでしまうなど、悲しいこともあった。それでも、ここのオタマジャクシたちは、無事カエルの姿になって上陸できそうだ。

今年も、上陸したばかりのチビアカガエルの姿を見ることができた。かつてのように、どこもかしこも踏みつけそうになるほどのアカガエルではないが、それでも、命はつながれた。そうして、また彼らが大きくなって、次の命へとつないでいくんだ。私はそれをずっと見てきた。こんな場所で人知れずいろんなことが起きている。Sampo2019062302

ほとんどが休耕田になって、ただの草むらになっていく中、ここで起きていることの一部をアカガエルの生活が教えてくれる。身近な自然の中で人間の生活が変化して、自然も変化していく。

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2019年6月16日 (日)

大雨の後のアカガエルたち

昨日は一日中雨。昼過ぎと、夜にかなり強い雨が降った。今日は雨の後の澄んだ青空。散歩道に出かけると、道は濡れて光っている。土はかなり水を含んで、ところどころぬかるんでいる。Sampo2019061601

いつものように、アカガエルの最後の生息地(といっても、先週ここ以外にアカガエルが育っているところが一ヶ所あることを発見したのだが)に向かうが、草がどんどん伸びるので、さらに進むのが困難な状況になっている。Kunetoge2019061601

近くまでいくと、大きなニホンアカガエルが目の前で跳ねた。Akagaeru2019061601

立派な大人のアカガエルだ。思わず、「何年生??」と声をだしてアカガエルにたずねてしまう。とても美しい身体。健康そうなアカガエルだ。もう10年以上、ここのアカガエルたちの成長を見てきたから、このアカガエルがオタマジャクシだった頃も私は見ているかもしれない。ここ数年は大人のアカガエルに出会うことも少なくなっていたが、今年は何故かよく見かける。うれしい。

アガガエルのオタマジャクシがいる水たまりは、さすがに昨日の大雨でたっぷりの水があった。Mizutamari2019061601

水の中をのぞくと、オタマジャクシがいた。もうすっかり、足が生えてカエルの姿になっているかと思ったが、まだ、ようやく後ろ足が生えてきたところのようだ。Otama2019061601

あと一週間くらいかな?とにかく、ここまで育ったのだから、もう大丈夫だろう。すっかり数は減ってしまったが、最後まで生き残ったオタマジャクシたちが、しっかりカエルになることだろう。少し安心した。

あとは、先週、チビアカガエルがいたところあたりはどうなっているだろうか?まだいるだろうか?と思って行ってみる。

すると、いたいた。道端をちっちゃなアカガエルがピョンピョン跳ねる。Akagaeru2019061602

おお、いたいた。

この場所は水が涸れて死んでしまったと思い込んでいた。記録を見てみたら、この周囲のアカガエルのオタマジャクシたちは、多くが水が涸れて死んだのだが、数個は、水が涸れて死んだかどうかわからないうちに、田起こしがされて、田んぼに水が入ってよくわからなくなっていたのだ。死んだという確証はないまま、たぶん死んだのだろうと思い込んでいたのだ。そんな中で、なんとか生き延びていたのだろう。

もうじき、最後のオタマジャクシたちが陸に上がる。そうすると、私の今年のアカガエル観察も一段落する。今年もなんとか生き延びた。かつて、沢山のアカガエルがいたころに比べたら、100分の1程の数だろう。だが、なんとか命をつなぐことが出来た。私はこの先も、ここのアカガエルたちをずっと見守っていきたい。

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2019年6月 9日 (日)

それでも生きていたアカガエル

梅雨入りした。雨が少なく気温が高かった5月。散歩道周辺のアカガエルのオタマジャクシたちは水が涸れてほとんどが死んだ。そんな中、一ヶ所だけ生き残った水たまり。そこのオタマジャクシたちのことが気になり、天気が悪いなか見に行く。

今の時期は草がとても成長する。最後の生き残りの水たまりに行くにも、セイタカアワダチソウなどが背丈ほどに育っていて、それをかき分けながら進む。Tambo2019060902 Tambo2019060901

最後の生き残りの水たまりは、しっかりと水があった。Mizutamari2019060901

早速水の中を覗き込むと、数はずいぶんと減ったものの、しっかりとアカガエルのオタマジャクシたちは泳いでいた。近づくと、びっくりして逃げ回る。ほとんどはまだ足が生えていないのだが、そのなかに、一匹だけ足の生えているやつがいた。Akagaeru2019060901

ここまで来ると、上陸まであと少しだ。あと1~2週間、無事に過ごせれば、カエルの姿になって陸に上がることが出来るだろう。陸に上がると陸の天敵はいるものの、とりあえず、水が涸れて死んでしまうということはない。

思わず「あとすこし、頑張れよ!!」と声をかける。

今日は天気もよくないし、ここ以外のオタマジャクシたちは、全て水が涸れて死んでしまったから。そう思って、この水たまりのオタマジャクシを見たあとは、まっすぐ家に引き返そうかと思った。だけど、なんとなく足がいつもの道に向いていた。

ボーっとしながら、いつものように歩いていたら、足元で何かが跳ねた。あれ?コオロギか?バッタか?いや違う!!

それは、上陸したばかりのチビアカガエルだった。

Akagaeru2019060903Akagaeru2019060902

これには驚いた。

「おおー、いるじゃんいるじゃん!」

などと声を出してつぶやいてしまう。

このすぐそばの田んぼは、確かに今年も産卵があったのだけど、その後、田起こしされたりして、水が涸れてしまったので、ここのアカガエルたちは全て死んでしまったと思っていた。しかし、どこかで無事に生き延びていたのだ。そのことに驚いた。

チビアカガエルは、かつてこの周辺でよくみられたように、踏みつけそうになるほどの密度でいた。ただ、面積でいえば、ほんの数m四方くらいの範囲だ。ざっと数十匹というところだろう。でも、しっかりと生き延びていたのだ。

まっすぐ帰ろうかと思ったのが、気づいたらそっちに足が向いていたというのは、このチビアカガエルたちが、私に、自分たちが無事育っていることを見て欲しいと思って、その気持ちが通じたのかもしれない。

今年はほとんどが死んでしまった。だけど、しっかり生き延びたアカガエルたちがいた。彼らが、ずっとこの地で命をつないでいけることを願う。

 

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