« 2018年12月 | トップページ | 2019年4月 »

2019年2月16日 (土)

散歩道プロジェクト16周年

毎年、この日は大切な記念日だ。2003年の2月16日。雨の中、カメラを持って出かけた。それが「散歩道プロジェクト」の第一歩だった。そして16年目の記念日がやってきた。
去年、15周年のことをブログに「散歩道プロジェクト15周年。さあ原点に戻ろう」として書いた。散歩道プロジェクトの15年間の歩みを短くまとめている。
散歩道プロジェクトが生まれた、あの日、最初に撮った写真。
Dscf0001
大好きな散歩道があった。そして、散歩道のまわりの豊かな谷津田の自然があった。それが宅地開発によって徐々に失われていく。そのことに危機感を抱き続けて何年も過ぎた。
その日、私の中の何かが動いたのだろう。
こんなちっぽけな私にどんなことが出来るかわからないが、私の生活の少し、エネルギーのほんの一部でも、この森のために使うことが出来ればと思い、今日、このプロジェクトを発進させることにした。
と、その日の日記に書いている。そして、ごくごく簡単な地図を描いた。
Sampomap
この地図を描いた時、「爪の谷」とか「くねくね谷」とか、とっさに思いついて、名前をつけたのだが、とくに「くねくね谷」はいまや、多くの方に通じる名前になった。
とにかく、私は、この場所に何があり、何が生きていて、何が起きているか?それを自分の目で確かめ、それを記録にとり、多くの人に知ってもらおう。そう思ったのだ。
それから、カメラをぶら下げて歩く日々が始まった。やがてそれは様々な生き物との出会いと別れ、様々な人々の出会いと別れ、そして沢山の物語が生まれた。
Sampomichi2019021601
そして、今日もまた散歩道に出かけた。散歩道に入るとすぐのこの場所で、必ずシャッターを切る。それが習慣になった。もう何百回とそうしてきた。
散歩道周辺の自然はずいぶんと変化した。特に、田んぼだった場所が休耕になったのが大きい。かつてアカガエルの楽園だった田んぼは、草が生い茂っており、だんだんと、人間がここで稲作を始める前の状態に戻ってきているのかもしれないと思う。
Tambo2019021601
その変わりゆく姿をこの目で見て、記録していくことが「散歩道プロジェクト」なのだと思う。これからもずっと記録していきたい。
そろそろアカガエルの季節だ。この写真の場所が田んぼとして水が入っていたころは、多くのアカガエルがここで産卵し、そして多くのオタマジャクシが生まれカエルに育っていった。
しかし、水が涸れ、産卵は減少し、産卵があってもカエルになる前に、水が涸れて死んでしまうということが毎年繰り返され、ついに、産卵すらなくなった。アカガエルの姿を見ることすらなくなった。
散歩道周辺で唯一、アカガエルが産卵し、カエルが育つ場所がある。そこも、休耕となって久しいが、訳があって、ここは水が涸れない。
Tambo2019021602
今年、今の時点では、こんな状態。ここに去年のようにアカガエルが産卵にやってきて、カエルが育つことが出来るのだろうか?それも見ていきたいと思う。
散歩道プロジェクトの中で、2005年7月16日に撮った一枚の写真がある。
Millor20050626s
散歩道プロジェクトを始めた頃、砂漠のようだった宅地造成地は、すっかり家が立ち並び、街になった。その街とまだ街になっていない散歩道の境目のカーブミラーを撮ったものだ。
右側は鬱蒼とした草むらとその向こうに森。この場所もすっかり変わった。
Mirror2019021601
今はどちらも家が立ち並んでいる。
街が出来てからここにやってきた人は、かつての姿を知らない。16年間ずっと見てきたから、今こうして変化が見える。
これから私たちはどこに向かっていくのか?そして、この場所がこの場所の自然や生き物どうなっていくのか?それを自分の足で歩き、自分の目で見て、記録していくこと。それが「散歩道プロジェクト」だ。
これからも、私は歩き続ける。
Sampomichi2019021602

| | コメント (0)

« 2018年12月 | トップページ | 2019年4月 »