« 賑やかな夏がやってきた | トップページ

2018年9月 9日 (日)

変わりゆく季節

賑やかだったセミの声も、今は、ツクツクボウシがまばらに鳴いている状態だ。まだまだ夏の暑さだが、生き物の季節は進んでいる。夏の間にセイタカアワダチソウなどが高く高く成長し、休耕田は大人の背の高さほどの草でおおわれている。Sampo2018090901 夏の間の生き物たちの勢いを感じる。
 ことしは、ほとんどの田んぼが休耕になる中、少ないながらも稲が植わった田んぼは、今、黄金色になっている。しかし、去年までと確実に違うところがある。それは電気柵だ。Tambo2018090901 このあたりには居なかったイノシシが、去年あたりから猛威を振るうようになってきた。そして、、急激に電気柵が増えた。そして、急激に休耕田が増えた。もしかしたら、電気柵が設置できなくて、稲作をあきらめ、休耕にしてしまった田んぼが多かったのかもしれない。
 休耕田のまわりは草刈りがされていないところが多く、あぜ道は完全に草に覆われている。Sampo2018090902
草は、腰の高さほどまで成長し、足元がまるで見えない。その草をかき分けながら進む。ここは多くの人が犬の散歩などをさせていたところだが、おそらく、この状態では、ここを歩く人もほとんどいないのだろう。Sampo2018090903
 そんな中、あっちでもこっちでもジョロウグモが巣を張っている。用心して歩かないと巣にひっかかる。道端を見ると、ジョロウグモがツクツクボウシを捕まえていた。Kumo2018090901
くねくね峠に向かう道も、すっかり草に覆われて、草をかき分けながら進む。Kunemichi2018090901
くねくね峠あたりは、木に覆われているからか、それほど草が生い茂っているわけではなく、普通に歩くことが出来る。ところどころに、チョッキリが落としたと思われるコナラのドングリが枝ごと落ちている。Chokkiri2018090901 チョッキリはドングリに卵を産み付けたあと、ドングリのついている枝を切り落とし地面に落とす。地面に落ちたドングリの中で幼虫が育つのだ。毎年、8月の終わりがチョッキリが落とす時期の最盛期。これは落ちてから少し時間がたっているようだ。
 それにしても、くねくね峠あたりは道にジョロウグモが沢山巣を張っているので、可能なかぎり避けて通るのだが、それでも気づかずに巣を壊してしまうと思わず「ごめんよ~」とつぶやいてしまう。これは、ここを歩き始めた15年前から変わらない私の習慣だ。
 田んぼの畔に、ツルボのピンクの花が咲き始めている。Tsurubo2018090901 どこにでもある雑草だが、このピンクの鮮やかさになんとなく心が和む。
 目の前を何やらあまり見かけたことにない蝶が飛んだ。一瞬アサギマダラかと思ったが、違う。赤い斑点がある。アカホシゴマダラだ。Akahoshi2018090901 これはもともと中国原産の外来の蝶で、誰かが放したものが増えたのだといわれる。2年ほど前からこの周辺で見かけるようになった。最初に見かけたときは驚いたが、今や、うちの庭にもやってくるほどのありふれた蝶になってしまった。この先、これは普通にどこにでもいる蝶になってしまうかもしれない。赤い斑点はどこか毒々しく感じる。
 9月になって、真夏から少しずつ秋の気配を感じるようになった。しかし、この生い茂る草の中、様々な虫たちが飛び回っていたり、鳴いていたり、生き物のエネルギーを感じる。Sampo2018090904 季節は変わっていく。いつの間にかイノシシが闊歩するようになり、アカホシゴマダラが飛び交うようになり、休耕田が急激に増えて、アカガエルの姿を見かけなくなり、ここの自然も変わっていく。それを今、こうしてずっと見つめている。

|

« 賑やかな夏がやってきた | トップページ

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 賑やかな夏がやってきた | トップページ