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2018年7月16日 (月)

賑やかな夏がやってきた

2018年7月14日
 いつの間にかまたこのブログの更新が止まっていた。季節は今年も着実に進んだ。Sampo2018071401 関東は6月末に梅雨明けするという例年にない早さで夏がやってきた。西日本はかつてない豪雨に見舞われ、とてつもない被害が出た。
 先日、豪雨の直後に尾道に帰省した。断水が続き、不便な生活が続いていた。人々の生活には水がとても大切なこと。そして、水は時に大きな災害をもたらすこと。あらためて気づかされた。生き物もまた、その生活が水に左右されている。水の入らなくなった休耕田では、カエルたちは育つことが出来なくなった。今年は本当にカエルの姿を見なくなった。とくにニホンアカガエルはしばらく姿を見ていない。Sampo2018071402 かつてのアカガエルの楽園だった田んぼはここ数年休耕になり、いまやセイタカアワダチソウが生い茂っている。こうして、人々の生活の変化が自然に変化を与えて、自然は少しずつ変わっていく。
 田んぼの土手に咲くノカンゾウは例年通りに咲いた。Nokanzo2018071401
くねくね峠の入り口もまた、人があまり出入りしなくなり、雑草が高く生い茂っている。Kunetoge2018071401 だが、ここは、奥に進んでいくと、雑草はあまり生えていない。木々に覆われて、暗い木のトンネル道になっているからだろうか。
峠のあたりに、例年通りにヤマユリがとても美しい花を咲かせていた。Yamayuri2018071401 大きく美しいヤマユリだが、花の時期は短く、ほんの数日で花が終わってしまう。今日のこの花は最も美しい時に出会うことが出来たのかもしれない。
Kunekune2018071401  くねくね谷も今年は田んぼに水が入らないまま、完全に休耕になってしまった。最後の最後まで水が残っていた場所では、この周辺で唯一、アカガエルが生き延びた。しかし、最後に上陸した姿を私は確認していない。もし来年も同じ状況だったとして、どうだろうか?そして、アカガエルだけではなく、アマガエルやシュレーゲルアオガエルは、今年は例年のような大合唱も聴くことがなく、シーズンが終わってしまった。彼らはどこにいくのだろうか?
 Obanotombo2018071401
オオバノトンボソウは、今年も数株見ることができた。最も多かった年よりは減ったものの、それでもこの何株かは安定してみることができる。こんな花はどうしても、盗掘の危険がある。だから、どこにあるのか詳しい場所は秘密だ。花は野に咲いていてこそ、その魅力を感じられるというものだ。
 Jako2018071401 ジャコウアゲハが目の前をひらひらと舞った。このあたりの黒っぽいアゲハは、大きなクロアゲハ、金属光沢のあるカラスアゲハ、そして、このジャコウアゲハと、オナガアゲハ、ナガサキアゲハがいる。ナガサキアゲハはもともと南方の蝶だが、ここ数年はうちの庭にも毎年やってくるようになった。
 Janome2018071401 モンシロチョウくらいの黒っぽいチョウが素早く飛び回っていたので、みると、ジャノメチョウだった。このチョウは千葉県レッドデータブックではCらんく(要保護生物)に指定されているが、これだけ休耕田が増えると、このチョウにとっては生息できる環境が増えることになるかもしれない。地味な蝶だが、私は好きな蝶でもある。毎年、この時期だけ飛ぶ蝶。この先、増えていくのかどうか。
Higurashi2018071401 セミの幼虫が道端に転がっていた。羽化するために出てきたのだろうが、羽化場所を見つけることが出来ずに息絶えてしまったのだろう。これはヒグラシのメスだ。Higurashi2018071402 拾い上げてみると、本当に美しいをしている。ヒグラシは成虫も美しいが、こうして土から出てきた幼虫も、そして、羽化の様子も本当に美しいと思う。そして、明け方や夕方に美しいけれど、どことなく物悲しい声で鳴く。
 羽化することのできなかったヒグラシの幼虫を、道端の草むらにそっと置く。やがて、他の昆虫などがきて、この体を食べ、そうして物質は長い長い年月をかけてめぐっていくのだろう。
 今日は、ニイニイゼミの甲高い声の中、アブラゼミの声も、ミンミンゼミの声も、そしてヒグラシもツクツクボウシの声も聴いた。夏本番。今年も賑やかな夏がやってきた。

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