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2017年4月 9日 (日)

カエルの命を繋ぐ恵みの雨

 雨、雨、雨。特に週末は雨ばかり降っている。長年やっているニホンアカガエルの産卵記録。その記録のために、雨に濡れても、産卵の様子を見に出かける。先週も、先々週も雨の中でかけたのだった。

 ずっと姿を見せていなかったアズマヒキガエルも、近所の人が写真を撮って送ってくれたし、私も、夜、道を横切るアズマヒキガエルをみかけたので、おそらく出てきているだろう。そう思いながら、強弱をつけて降る雨の中、出かける。田んぼの畦にはツクシがずいぶんと伸びて、水路は降り続く雨のために水量が増している。Suiro2017040901水路の水は、ところどころで勢いよく流れているところもある。こんなに流れがあったら、アカガエルの卵は流されてしまうな。そんな風に思う。
 以前、私は水が涸れそうな場所に産卵されたアカガエルの卵塊をつれてかえって、育て、田んぼの水が安定したころに、産卵された近くに放していた。妻と何度かオタマジャクシを放しに来た場所。そこも毎年水が涸れて死ぬことが多かったし、先週まで産卵が見られず、ついに絶滅したかと悲しい気持ちになっていた。しかし、今日行ってみたら、なんと、沢山の卵塊があるではないか!Tamago2017040903
思わず「やったー!」と声に出して叫ぶ。この中には、うちの水槽でしばらく過ごしたヤツの産んだ卵が含まれているかもしれない。
 先週、やっと卵塊を見つけた場所にいってみたら、はやくもオタマジャクシになっていた。Otama2017040901
毎年、水が涸れている場所だったので、水が涸れてしまうんではないかと心配したが、今のところは順調だ。このまま田んぼに水がたっぷり入るまで、水が涸れなければ彼らは生き延びられる。こんなに沢山雨が降ったし、この先も雨が降りそうだから、しばらくは大丈夫だろう。
 産卵場所をあちこち見て回る。順調に産卵は進んでいる。ここ数年で水たまりがなくなった田んぼは、近くの水路に大量に卵塊があった。人が田んぼを乾燥化させる。それはアカガエルのことなど考えもしないからだろう。運よく、近くに産卵、生育に適した場所が残っていれば、そこに産卵し、そして、そこで育っていく。Tamago2017040904
こうやって、精一杯命を繋いでいる。年々環境が悪化するものの、まだ命を繋いでいける条件が整っているということだろう。
 一通り、見て回る。そのたびに、産卵記録をつけるのだが、産卵記録をつける紙が雨で濡れてグチャグチャになる。「くっそー!こんなに降りやがって!」とつぶやく。が、まてよ、この雨のおかげでアカガエルたちは元気に産卵し、そして水涸れで死ぬこともないんだな、と思い、納得する。記録用紙には、産卵を赤で、死滅したら黒で記入することにしているが、今年はまだ黒で記入したものがない。例年、赤と黒がほぼ同じくらいになるのだが。Kiroku2017040901
もうひとつ気になるのはヒキガエルだ。いつもは春分の日前後に産卵にやってくるアズマヒキガエルが、今年は先週までまったく見かけることがなかったから、どうしたものかと。そして、産卵場所にいってみたら、あったあった!それも大量に!!Tamago2017040902
これは去年よりも多いかもしれない。これがこのまま育ったら、物凄い数になりそうだ。頑張ってる!頑張ってるね!!水が涸れないで、元気に育って欲しい。ヒキガエルの姿が見れなかったのが残念だけど、卵を見てとても安心した。
それにしても、よく降るなあ。カエルにとっては命を繋ぐ恵みの雨だ。今年はカエルたちにとってどんな年になるのだろう。

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2017年4月 2日 (日)

雨の中アカガエルの卵塊を探す

2017年3月26日(日)

今日はほぼ一日ザアザア雨。先週までにニホンアカガエルの卵もアズマヒキガエルの卵も見つけられていないから、どうしても確認しにいきたかった。
ザアザア降りの中、傘をさして散歩道に行く。
かつてのアカガエルの楽園、ここは、かつては一つの田んぼに大量に卵塊があった。田んぼの水たまりがずっと涸れずにあったし、早くに田んぼに水が入っていたので、生き延びていたのだが、7~8年くらい前から、毎年、産卵された卵が、ほとんど水が涸れて死ぬということが続いた。そして、4~5年くらい前から卵塊の数が激減してきた。Akagaeru2017032600 かつては、このくらいの水たまりがあれば、そこには、数十個から数百個の卵塊を見つけることができたが、いまやゼロだ。どこを探しても卵塊はない。
この場所の卵塊が、水が涸れて死に絶えるということが続いていた頃、私は、水が涸れそうな場所の卵塊を水が涸れなさそうな場所に移動したり、あるいは、持ち帰って育て、田んぼに水が入ったころに戻すということをやっていた。そんな努力は数年続いた。しかし、やってもやってもアカガエルは死んでいき、むなしさを感じるばかりだった。いつの間にかそんな努力もしなくなっていた。
昨年も、この田んぼでまともに育ったものは本当に僅か1個か2個しかないはずだ。今年もなんとか卵があってほしい。絶滅していないでほしい。ザアザア雨の中、くまなく田んぼを見て回る。
ない。ここもない。
「ついにこの場所は絶滅したのかもしれない」
思わず、独り言を言う。
他の田んぼも見てまわる。
ない。ここもない。ない.....
そうして、靴が泥だらけになったころ、
「あったよ!」
思わず声に出して叫んだ。
Akagaeru2017032601
それは、今年私が散歩道で見つけたニホンアカガエルの卵塊第一号だ!この状態なら、産卵してから一週間は経っているだろう。本当に嬉しかった。そして、記録用紙に日付と場所と個数を書きこむ。毎年つけている記録。今年はまだ真っ白だった。もしかすると、このまま真っ白なままかと思っていた。ようやく記録出来た。
そうして、その後、あと2つ、卵塊を見つける事が出来た。Akagaeru2017032603
少し安堵した。
2017年4月1日(土)
今日もまた、雨。4月にはなったが、とても寒く、またザアザア降りの雨だ。
先週、ようやくニホンアカガエルの卵塊を見つけたとはいえ、まだ3個。かつての数からすると2ケタたりない。そして、私が一生懸命、水が涸れて死にそうになった卵を保護してきた場所にはまだ1個もない。
Sampo2017040102
この水路は、ほぼ水が涸れないので、かつて、田んぼの水が涸れそうな場所にあった卵をこの水路に移動させたこともあった。だが、それでも思うように育たないことが多かった。日照りが続くと、水の量が減り、そして干上がると死ぬ。そんなことばかり思いだす。
「やっぱりダメか」
何年も、この場所のアカガエルを見守ってきて、この時期まで卵がなかったことはない。まして、この雨。数日前にもまとまった雨が降ったというのに。
落胆しながら田んぼのまわりをまわっていたら、
「あっ!あった、あった!」
それも10個くらい、かたまりであった。
Sampo2017040103
「ちゃんと生きてたよ!」
思わずそうつぶやく。
この様子では、先日の雨の時に産卵したものと、まだ産卵から1~2日程度のものが混在している。
今日は雨だし、水がたっぷりあるが、この先どうなるだろう。昨年はこのあたりに産卵されたものはことごとく水涸れで死んでしまった。
「がんばれ~、がんばれよ~!」
結構大きな声のつぶやき。ザアザア雨の雨音にかき消されそうになる。
今日は雨。しかし、この先しばらく雨が降らなかったら、水が涸れて死んでしまうことだろう。厳しい。厳しいが、なんとか命を繋いでほしい。また、以前のように一つ、連れて帰って飼育しようか?ふと、そんな考えが頭をよぎる。

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