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2017年2月16日 (木)

散歩道プロジェクト14周年

Dscf0003

14年前、2003年の2月16日に撮った写真だ。この日、私の中で何かが大幅にかわったのだろう。「散歩道プロジェクト」はこの瞬間から始まった。
そして、最初に書いた記事がこちら
 私がこの地にやってきたのは、長女が生まれた年。1994年のことだ。その頃、都内から引っ越してきた私にはまるで広い広い森の中に住んでいるような感覚だった。春の田んぼではカエルの大合唱。水辺にはオタマジャクシ。夏はセミの声に囲まれ、夜はフクロウが鳴き、ホタルが飛ぶ。秋になれば、コオロギたちの声にかこまれる。しかし、それから年々、森はどんどん切りとられていき、風景はかわっていった。
 私は、休みの日には家の近くを散歩するのが好きだった。散歩といってもただ歩くだけではなく、自転車にのって出かけたりもした。一日中、そうやって自然とたわむれているのが好きだった。私は普段は都会で仕事をしていた。今、やたら長時間労働が問題になっているが、その頃は、一旦家を出たら、次にいつ家に帰ってくるかわからないような、そんな中で仕事をしていた。
 そんな生活の中で、自然とたわむれることは、私にとって生きていることを実感出来ることだった。その風景の全てが私の宝物だった。それが、少しずつ変わっていく。
 朝、通勤電車の窓から見る風景が、少しずつかわっていく。大好きな自然の風景が少しずつ何の変哲もない都会の風景になっていく。それをなんとかしたかった。でも、何もできなかった。そうして何年も過ごしてきた。
 この前日、2003年2月15日も私は散歩をしていた。何故か散歩して、風景をデジカメに収めていた。これがその時の写真の一つだ。
Dscf0006
今となっては、何故そんなことをしたのか自分でもよくわからない。
 一つ覚えているのは、その日の夜にテレビで「もののけ姫」を見たということだ。金曜ロードショーの録画だっがかもしれない。それが私の中の何かを変えた。
 それから、休みのたびにカメラを持って散歩する毎日。そうして、それは私の人生そのものになっていった。
 身近な自然をしっかりと見て、そのことを多くの人に伝えること。そうすれば、多くの人が見逃している身近な自然の価値に気付き、それが身近な自然を大切にすることに繋がればと思って始めたこと。身近な自然は、驚くほど多くのことを私に教えてくれた。そして、驚くほど多くの物語が私の中に刻まれていった。
 これからも、私は身近な自然の中を歩く。そうして、見て、感じて、伝える。それが私の「散歩道プロジェクト」というライフワークだから。

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