« くねくね峠の四季(2014-2016) | トップページ | 秋空は寂しい色 »

2016年7月 3日 (日)

真夏の暑さの中で感じること

 昨日まで、とても忙しかった。今日は何もすることがなく家でゴロゴロしていようかと思ったが、来週の観察会のこともあり、少し暑さのやわらいだ夕方から出かけることにした。

 ニイニイゼミの甲高い声が響き、散歩道はまるで真夏のようだ。Sampo2016070301草もおもいっきり生い茂っている。
いつものように、くねくね峠にいくと、峠道の入口でアカガエルがピョンとはねた。Akagaeru2016070301もう上陸して1カ月くらいになるだろうか。豆粒くらいの小さなカエルだったのが、随分と大きくなってカエルらしくなった。ジャンプ力もたいしたもので、近づくと、ピョーンと1メートルくらいは跳ねる。
 次の観察会のテーマは「普段見えていないもの」ということにしようと思う。そこで、「そうだ、あれと、あれの写真を撮ろう」と思う。
 まずは、クサグモを探す。「おっ、いた」
 Kusagumo2016070301木の枝と枝を囲むように、モヤモヤとした巣を張っている。その真ん中の穴のようになった場所にたいていいる。今日は、外に出て巣の手入れをしているものも何匹かいた。丁度、巣の手入れの時間だったようだ。
 そして次はこれ。
Aobahagoromo2016070301_2 アオバハゴロモの幼虫だ。おそらく、カビやコケくらいに思っている人がいるだろう。触るとピョンと跳ねるのでビックリするかもしれない。
これを見ていたら、すぐ近くにこれがいた。
Bekko2016070301 ベッコウハゴロモの幼虫だ。さっきのアオバハゴロモに近い仲間。まるで、タンポポの綿毛かなにかのようだ。こうして、昆虫とは思えない姿に擬態しているのだ。
 目の前をシオヤアブが飛んできて、草むらにとまった。Hosomiotsunen2016070301よくみると、ホソミオツネントンボと思われるトンボを捕まえている。トンボの目は綺麗な水色。もう死んでいるのだろう。じっくりみようと顔を近づけたら、シオヤアブはホソミオツネントンボをポトリと落として飛んで行ってしまった。
 「なんと!もったいない」
思わずそう呟いてしまった。
 ホソミオツネントンボは、このままシオヤアブの餌になった方が幸せだったのか?それとも、落とされてよかったのか...そんなことを考える。「どっちが幸せかわかんないな」などとつぶやいていた。
 くねくねの谷のあたりは、大量のトンボが乱舞していた。そして、森の中からはサシバの「ピックウィー」という声がひっきりなしに響く。Sampo2016070302私はこの風景の中を、自然の音を感じて、自然の風を感じて、生き物の気配を感じて歩くことが、本当に幸せに思える。どんな時代になっても、こうやって歩くことの幸せを感じていたいし、ずっとずっと未来にも残していきたい。人の世の中は移り変わるし、自然も移り変わる。この夏の暑さの中で、様々な生命が様々な生活をしているこの風景は、ずっとずっと昔から少しずつ変化しながらも続いてきた。それをが一瞬にして消し去られるようなことにならないで欲しい。いつの間にかこの当たり前の風景の存在すらも人々の意識から消えていき、人々の考える自然は、まるで自然ではなくなっていく。この身近な風景こそが偉大な自然なのに。そんな風にして、大切なことが置きざりにされ、いつのまにか消えていくようなことにならないために、私は歩いていきたい。

|

« くねくね峠の四季(2014-2016) | トップページ | 秋空は寂しい色 »

コメント

> 「普段見えていないもの」
素敵なテーマですねー。面白い観察会になりそうですね。

投稿: zun | 2016年7月 3日 (日) 22時15分

はい。毎回、参加者の皆さんが「うわ~っ」と驚くようなことを目指しています。

投稿: TAGA | 2016年7月 5日 (火) 00時12分

>この身近な風景
大切なことですね。普通にある事を改めて感謝しなければ…
とつくづく思います。
工夫次第で楽しさは膨らんでいくのですもの。。

投稿: 粗忽鷲 | 2016年7月 5日 (火) 04時16分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« くねくね峠の四季(2014-2016) | トップページ | 秋空は寂しい色 »