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2014年11月30日 (日)

散歩道で初めてのアカゲラ

 体調を崩していたり、天候がすぐれなかったりが続いたため、久しぶりの散歩になった。十数年、こうやっていつもの道を歩くが、毎回ワクワクする。今日は何に出会うだろう?そうして、この自然の中に自分自身が溶け込んでいくのがとても心地よいのだ。

 昨日は一日雨。その雨の最後のひと押しで、落ち葉が大量に落ちた。Sampo2014113001

こうして、風や雨が季節を進める。やがて、一年の季節の底がやってくる。

 先日まで、かろうじて飛んでいたトンボたちの姿もほとんどない。冬の静けさがやってきた。この静けさはこれからしばらく続く。そんな中、鳥たちの声は響く。

 シジュウカラが枝から枝へと飛びまわる。Shijukara2014113001

シジュウカラの賑やかな群がやってきたようだ。しばらく、賑やかに飛び回るシジュウカラを見上げる。

 少し進むと、道端の木からチョコンとムクドリ大の鳥が飛びだしてきた。なんと、アカゲラだ!Akagera2014113001

もう十数年、ここを歩いているが、アカゲラに遭遇したのは初めてだ。このチャンスを逃してはなるものかと、慌ててカメラを向ける。焦っているのでピントが合わない。そうしているうちに、アカゲラは藪に消えていった。あの美しい赤色。立派な姿が頭から離れない。こんな新たな出会いがあろうとは。

 自然は本当に次から次へと新たな発見をさせてくれる。このほんの小さな場所に、凄いことが起きているんだ。ここはホントに小さな小さな場所だが、ここで暮らす様々な生き物、ここで起きている様々な出来事、その凄さを伝えたくて、私はこうして十数年もカメラを持って歩き続けているんだ。

 Kunetoge2014113001

くねくね峠もすっかり落葉の季節になった。風がビューッと吹くと、パラパラと落ち葉が降ってくる。落ち葉は、パラパラと静かに落ちてくると思ったら大きな間違いだ、風が吹くと、一斉にザアザアと降ってくる。落ちてくるのではなくて、降ってくるのだ。気付くと、帽子や肩に落ち葉が積もっているというような感じなのだ。

 落ち葉は地面に落ちて、そして、芳しい香りを放ちながら土へと還っていくのだ。

 ちょうどカエデの葉のグラデーションが素晴らしい季節だ。竹藪のそばに生えるカエデは、その竹藪の緑とのグラデーションが実にすばらしい。Kaede2014113001

 

 静かな季節。落ち葉が舞う中、落ち葉の湿った香りのする中を、それから歩いて歩いて、少しあやしかった雲ゆきも、いつの間にか晴れてきた。Sampo2014113002

傾いた太陽からのオレンジ色がかった光が、紅葉を照らす。オレンジ色に染まりながら、日が傾いていく。静かに静かに日が暮れていく。季節もくれていく。やがて、寒い冬がやってくる。Sampo2014113003

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2014年11月16日 (日)

冬の香り

立冬を過ぎたかと思うと、いっきに寒くなった。先日まで、歩くと汗ばんでいたのがうそのようだ。季節が進む時は急だ。散歩道に入ると冬の香りがする。なんだろう?枯れ草を燃やす香りと、朝露に湿る枯葉の香り。それは日によって違うが、暮れが近くなっていることを感じさせる香りだ。Sampo2014111601

日射しもすっかり冬の色を帯びている。軽やかな足取りで歩く。足元は、サクサクと枯葉を踏んでいく。

土手に咲いているリンドウを見つける。以前は土手一面リンドウのところが沢山あった。しかし、ここ数年すっかり減ってしまった。おそらく、盗掘にあっているのだろう。そこかしこに掘ったような跡がある。Rindo2014111601

ほんの数年前まで、この時期、道端に普通に咲いていて、冬の日差しを浴びていたリンドウが、いまや数えるほどしかない。世間の人の心はそんなもんだ。近所の人にきいたら、わりと年配の人が袋を持って採っていくのだと、憤慨しておられた。もっともだ。口の悪い人に言わせると「あと10年もすればみんな歩けなくなるから持っていかなくなるよ」などという。そうかもしれない。逆に、それより若い私たちの年代は、そんなことに興味を示さない人が多い年代だ。しかし、それはそれで危機感を感じる。見えていない人には存在しないに等しい。そして、それを失うことになんにも感じない。それではいけないと、だから、私はこうやって観察を続け、物語を紡ぎ、人の心にうったえかけようとしているのだが。しかし、どうしてこういう認識の差が出来てしまったのだろう。日常的に自然と接しない生活になったからに他ならないと思うのだ。その生活の移行の過程において、世代間で自然との接し方の違いが出来ているのだろうと思う。

 さて、くねくね峠はすっかり晩秋の光景になってきた。Kunekune2014111601

10年近く前にいっきに伐採された道端の木々は大きく育ち、かつての木のトンネル道が出来てきた。そして、このトンネルが、まるで秘密の花園へと続く道、そんな気がする。

 アカトンボの最後の生き残りが、冬の日差しの中、キラキラと輝きながらゆっくりと飛ぶ。Akatombo2014111601

この光景は年が明ける頃まで続く。そして、次第に消えていき、新しい年が始まるのだ。

ガマズミの赤は色が濃くなった。Gamazumi2014111601
先週、つまんで食べてみた時はとても酸っぱくて、少しは甘くなっているかと思い、一粒つまんでみる。やはり酸っぱい。

ススキの穂が銀色にキラキラと光る中を歩く。Susuki2014111601

今年も静かに暮れようとしている。やがてまた、季節がめぐってくる。自分の影が随分と長くなる。Kage2014111601

<雨の日の記憶:撮影&作曲/演奏:TAGA>

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