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2013年11月16日 (土)

みんな冬にむかっていく

 今年の10月は暑かった。だが、ここにきて一気に冬の気配だ。一週間ほど前から急激に寒くなった。

 昨日は雨が降り、今日は久しぶりの朝の散歩。雨上がりの朝はとても心地よいものだ。この季節は特に、落ち葉が雨に濡れて独特の香りを漂わせる。そして、しっとりと、しかし、爽やかな空気の中を歩くのだ。Sampo2013111601空は雲一つない澄んだ青空。冬の空の気配だ。

田んぼはすっかり二番穂が実っている。これだけ実れば、収穫出来そうだが、あえて収穫しないこともあるらしい。「鳥のための米」そういう人もいる。Tambo2013111601食べ物の少なくなる冬に、鳥や獣がこれらを食べる。そうして、人間と自然とがつながっているのだと思う。田んぼは人間が食料を得るためにあるが、それだけになってしまうとダメだろう。人間は自然の力を少し借りて生きているのだ。そんなことを思う。

 日が差して、ひなたは暖かい。その暖かさにつれられて、キタテハがヒラヒラと舞う。冬でも暖かい日には、よく舞うことがあるキタテハだ。何故か、地面におちた落ち葉にとまる。Kitateha2013111601まるで、自分の翅の色と同じものを選んでとまっているかのよう。しばらく、キタテハを見ていたが、かなりの確率で落ち葉にとまる。やはり選んでいるのだろう。

 夏の間はうっそうと生い茂った藪をかきわけるように進んでいた道も、冬が近づくとずいぶんと歩きやすくなる。Komorebi2013111601そして、木漏れ日も明るくなり、すっかり落葉するころには、日射しの暖かい、落ち葉の絨毯の道になる。

 木々の間には、あちこちにジョロウグモが巣をはっている。Kumo2013111602これから獲物が少なくなっていくだろうか?それでも、さっきから、ハエやアブなどの虫が私のまわりでブンブンとうるさい。冬でも日射しの中を、沢山の虫が飛んでいるのを見ることが出来る。冬は意外と賑やかなのだ。そういえば、コオロギたちの声はすっかり静かになった。たまに、弱々しくカネタタキの声がするだけ。それより、鳥たちの声が賑やかだ。特に、メジロのジリジリジリッといった鳴き声がきこえると、なんとなく冬を感じる。

Rindo2013111601リンドウはまだ朝早いからか、少し寝ぼけまなこだった。今年は比較的、リンドウは沢山咲いた気がする。そして、今年もセンブリの花を見ることができた。Senburi2013111601まだ日が差していない土手では、夜露に濡れたセンブリはまだお休み中だ。

Ryuno2013111601道端のリュウノウギクはむこう向き。花びらを透かす暖かい日差しに冬の空気を感じる。いつの間にか、私の気持ちも冬の風景にシンクロしていく。Ooao2013111601産卵が終って、またひとりぼっちになったオオアオイトトンボが道端でヒラヒラと弱々しく飛ぶ。そうやって、冬もわずかながら飛ぶが、もっとも寒くなる頃、すっかり姿を消す。毎年毎年繰り返される営み。

 冷たい北風が吹き、ザワザワと木々が揺れる。木漏れ日も揺れる。そしてヒラヒラと落ち葉が落ちてくる。空気が冬になっていく。Sampo2013111602そんな中を一人歩きながら、私も自然の季節のめぐりの中に溶け込んでいく。みんな冬に向かっていく。

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