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2012年10月28日 (日)

深まりゆく秋の音と香り

最近は、あまり時間がない時は自転車で遠出をすることが多かった。自転車でも季節の風を感じることは出来るし、色々なものが見てまわれる。しかし、やはり、歩く速さで見るものは違うと思う。

Sampo2012102801 気付くと、木々の色が少しかわってきている。秋の虫の声は地面から聴こえてきているが、少し静かになった。カラスがカア、カアと鳴く声が谷にこだまする。

Michi2012102802 道端の草が淡く、フワフワした感触を感じる。しばらく歩いていると、話しかけてきてくれた人がいた。最近、カエルはどうか?と。今年休耕となった田んぼ、そこがアカガエルの最大の産卵地であったため、その影響は大きかった。それでも、そんななか、しっかり生き延びたアカガエルもいた。そんな話しをする。一通り話して、通り過ぎようとした人が、振り返って言う。「今年は、5月、6月頃ホタルが沢山でていてよかった」と。

休耕田がホタルにはよかったのか?そう思ったが、しばらくして、あることに気付く。それは明かりの変化だ。すぐ近くに明るく輝いていた水銀灯。ホタルを観察していて気になっていたが、それが今年、ある事情から撤去された。私はその光景を見て、これはホタルにはよかろうと思った。そんなこともあり、今年はホタルが多く飛んだのだろう。来年はもっと多く飛ぶかもしれない。楽しみだ。

Mizube2012102801 今はもう、カエルもほとんど見かけなくなったが、それでも水路の水の中を覗くのはワクワクする。何かいるんじゃないか?とはいえ、いつも何か珍しいものを見つけられるわけではない。それでも、何か珍しいものでも見つけた時の嬉しさ、それを体が覚えている。

Ooao2012102801 みると、オオアオイトトンボがいた。尻尾を折り曲げて、水面につけている。これは産卵ではないだろう。水を飲んでいるのだと思う。小さなクモが尻尾にまとわりついてきて、それを必死で振り払おうとしている。飛んでいけば、クモは追い払えると思うのだけど、それでもこの場所がいいのか、何度も何度も尻尾を振り。そして、尾の先を水につける。私はその仕草をしばらくしゃがみ込んで見つめていた。

道端はすっかり秋の花。今日はどんよりとした曇り空。秋の花も少しくすんで見える。シロヨメナが道端にこじんまりと咲いているのがよい。Shiroyomena2012102801 私はいつものように、くねくね峠を越えて、かつてのくねくねの主の穴を覗き込み、定点観測場所で写真を撮り...いつもの巡礼だ。これが私の散歩。

Michi2012102803  道端にユウガキグやキバナアキギリなどがわっと集まって沢山咲いている様に、秋を感じる。静かな静かな秋。その中をゆっくりゆっくり歩く。夏の間は汗をたらしながら、追いかけてくる蚊とたたかいながら、それがいつのまにかなくなっている。今は、下から静かに聴こえてくる虫の声の中、頭の上では時々、鳥たちが右へ左へと飛ぶ。枯れ草を燃やす煙が遠くから香ってくる。Sampo2012102802_2 道端や、草むらの中、林の中、頭の上、いろんなものを見ながら歩く。草むらでは、セイタカアワダチソウが黄色い斑模様。秋は静かに時間が過ぎていく。

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2012年10月 9日 (火)

影が長くなっていく季節

つい先日まで、汗をたらしながら歩いたことがうそのよう。散歩道はすっかり秋の気配になった。それでも、先週まではツクツクホウシが鳴いていたが、今日はそれも聞こえない。草むらからはエンマコオロギなどの秋の虫が聞こえてくる。Sampo2012100801 ススキの穂はすっかり伸びて、少し傾いた日差しにキラキラと輝きながら揺れる。今日は少し風があって、森の木々もザワザワと揺れる。

Sampo2012100802 気付けば道端のガマズミもすっかりと赤くなっている。以前はよくこの赤い実を時々つまみながら歩いたりしたが、食べ過ぎたのか、おなかを壊したことがあって、それ以来やめた。

にぎやかだった夏が去り、田んぼもすでに二番穂だ。草刈り機の音が響く。このところ、毎日のようにニワカ雨があるせいか、少し湿った香りがする。この香りが私は好きだ。

Suzumebachi20121008 道にスズメバチの死骸が落ちていた。この時期、スズメバチも活発になるので要注意だ。それと、マムシにも。

Kunekune20121008 くねくね峠にいくと、木々の間からの夕日がまぶしかった。少しずつ、木々が葉を落とし、少しずつ明るくなってくる。そして、影が少しずつ長くなる。また今年の秋も静かにふけていくだろう。

Ana20121008 いなくなったとはわかっていても、くねくねの主の穴を覗く。くねくねの主の死骸は、誰かが持って行ったのか、すぐになくなった。一時期、草が生えたり、クモの巣がはったりしていたが、また、誰かがこの穴を利用しはじめたのか、入り口の土を掘った跡がついていたりする。主はいなくなったが、穴は生きていた。そうして、また、この穴を利用するモノがいる。

Hana20121008 道端の花はすっかり秋の気配になった。これから様々な秋の花の季節がやってくるのだ。

秋は夕方歩くのがいい。夏の間、まとわりついてきた蚊やブユはもうおとなしくなってきた。

Sampo2012100803_2 長くなった自分の影を見ながら、さまざまなことを思い出す。秋の夕暮はなぜか、長い時の流れを感じる。ここが愛すべき大地。私のさまざまな思い出とともにある。季節は暮れていく。一日も暮れていく。さあ、そろそろ帰ろうか。家に帰ればそこは日常への入り口。妻が夕飯の支度をして待っている。何事もなかったかのような幸せな日常。そして、散歩道は私の小さな冒険の入り口だ。今日も私は小さな冒険をして、日常に帰っていく。

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