木漏れ日の季節
このところ、毎日雨が降る。といっても、スコールのようなザッと降る雨が短時間降る。先週、先々週と散歩に出かけるたびに雨に降られた。「今日も降るかな?」と、青空に急に広がってきた雲を見ながらでかけた。
散歩道に入ると栗の実が目についた。実りの秋だ。毎日30℃を越える暑さに、いまだツクツクボウシが大合唱をしているが、季節は進んでいる。田んぼはほとんど稲刈りが終わった。谷から差し込んでくる日射しがどことなく秋の色だ。
ノシメトンボにオニヤンマ、シオカラトンボなど、沢山のトンボが飛び交う。地面からはカネタタキなどの秋の虫の声も響いてくる。だが、まだ頭上からのツクツクボウシにはかなわない。 夏の名残りを一生懸命に命を燃やすツクツクボウシ。 くねくね峠に向かうと、いきなりキラキラの木漏れ日に魅せられる。夏の間は、真っ暗な木のトンネル道。秋が近付き、葉の間に少しずつ隙間が出来る。そうして木漏れ日が明るくなる。今日は風が強く、ざわざわと木が揺れて、木漏れ日も揺れる。この時間が好きだ。じっと見つめていたくなる。
しかし、今の季節、じっと見つめていようなら、すぐに蚊のヤツがやってくる。今年は蚊が多い。先日はブユにもまとわりつかれて大変だった。もともと蚊に刺されにくい体質の私だったが、最近はよく刺されるようになった。体質がかわったのか?
くねくねの主のいなくなった穴をいつものように覗きこむ。もういないことはわかっているのだけれど。何故か、「ありがとう」とつぶやく。
このあたりは、井戸の水をポンプでくみ上げて、田んぼに注水しているため、田んぼのそばにはポンプ小屋がある。そのポンプ小屋のトタン屋根の上にアマガエルを見つけた。「ちょっとモデルになってね」そういって近づく。しっかりモデルになってくれた。「ありがとう」また、カエルにつぶやいた。
ツリフネソウの群生は、今がはなざかり。今日は時々雨が降って、みずみずしい花が美しい。そうやって見ていたら、雨が降ってきた。日がさしているのに、ザアザアと雨が降る。こんなお天気雨の時は虹が出るものだと思って、空を見上げる。しかし、虹は見えなかった。
収穫が終わった田んぼに置かれた藁の束がまるで人形のようだ。
まだまだ、汗をたらしながら歩く季節。でも、ゆっくりと秋に向かっている。賑やかな夏が終わり、静かな季節が近づいてくる。
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