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2012年4月28日 (土)

第一陣を放流。しかし...

ゴールデンウィーク突入だ。今日は気温がグングンあがる。こんな日は要注意なのだ。アカガエルの水槽の水温に気をつけないとならない。随分前のことだが、ひなたにあった水槽の水温が知らぬ間に上がり、多くのオタマジャクシを死滅させてしまったことがある。その反省から、暑くなってくると日があたらないように色々工夫してきた。Suiso20120428 今年は、妻が、傘を使って、日よけを作ってくれた。

オタマジャクシは随分と育った。今年は栄養状態にも随分と気を使ったので、生育は良い。しかし、あまり早く育ってしまって、肢が生えてきたりすると、色々と面倒なことになる。肢が生えると、急激に鰓呼吸から肺呼吸にかわっていくし、必要な餌も変わってくる。とにかく肢が生える前には放流してしまわなければならない。

Tambo2012042801 しかし、連れてきた田んぼは水が入っていないのだ。近くにいた人にきくと、「どうも今年は田んぼをやらないようだ」とのことだった。その方もアカガエルのことを心配していた。

そんな状況を妻に話すと、「とにかく、根本的な対策をしなければ」という。

確かにそうだ。なんとか飼育放流で絶滅を防いでいこうと思ったが、それは、田んぼが田んぼとして田植えの頃に水が入り、水環境が安定するという前提があってのこと。

しかし、今年のこの状態がすぐにどうにか出来るわけでもなく、今年、私が連れ帰ったアカガエルたちはどうにかしてやらなければならない。しかし、この田んぼに戻してしまったのでは、おそらくすぐに全滅するだろう。ならば、とにかく、近くの水が安定しているなど、生存が可能となる場所に放流するしかない。

Suiro20120428 まずは、近くの水路。ここにも卵塊があったことを確認している。ここの水は涸れそうにない。他にも安定して流れのない水路、そういうところに放流しよう。そして、すぐ近くの、私が最初に「アカガエルの沼」と命名したところ。ここはかつて多くの卵塊があったが、今はほとんどみられなくなった。そこに復活させよう。

Otama2012042801 とりあえず、50匹ずつ。出来るだけ近くの安定した環境に分散させる。一箇所だけだと、その場所の環境の悪化は全滅につながるので、できるだけ危険を分散させるのだ。

いつも「元気で育つんだよ!」と言って放流する。2カ月程の飼育期間。一匹の離脱もなく、育ててきた。毎日、水の状態や餌の状態などを気にしながら育てる。そうすると、本当に我が子のような愛着がわく。それをもとの自然の環境に戻す。もとの環境とはいえ、危険がいっぱいの自然の中に戻すわけだから、それはやはり心配だ。しかし、しばらくすれば、ちゃんとカエルの姿になって目の前に現れてくれるだろう。その時のことを思う。それまでのオタマジャクシたちの苦難も想像しながら。

毎回、100匹ずつ。少しずつ放流。一度に放流しないのは、それも危険分散を考えてのことだ。

「元気で育つんだよ!」

私たちが大切にしなければならないのは、彼らが、自然の中でまっとうに一生を終えることができる環境だと思う。色んな苦難があっても、上陸することが出来なくても、天敵に食べられても、自然の中でカエルとしてまっとうに生きることが出来ること。それを願わずにはいられない。私たちは、そういう環境を大切にしなければならない。今は、それが危機に瀕しているから、私は少しだけ力を注ぐ。それは、いずれ不要になっていかなければならないことだ。そういう環境を目指す。それが本当に自然を大切にすること。Akagaeru20120428

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2012年4月26日 (木)

桑原実彦さん個展開催中です(4月30日まで)

先日もお知らせしましたが、私、TAGAの知り合いで、我が散歩道にもお越しになったこともあり、時々、こちらの「散歩道プロジェクト」にもコメントを寄せてくださる、フランス在住の画家、彫刻家の桑原実彦さんの個展が2012年4月30日まで開催中です。是非、お立ち寄りください。私も行きます。

Kuwabara01

会場の積雲画廊はこちらから↓

http://www.sekiungarou.com/

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2012年4月22日 (日)

アカガエル放流はしばらく延期

4月も後半になり、どの田んぼも徐々に田植えの準備が始まっている。多くのたんぼに水が入ってきた。これから6月くらいまで安定した水環境があれば、アカガエルも安泰なのだが。

さて、今年のアカガエルの飼育放流、そろそろ放流を開始しようと思った。ここ一カ月ほど、体調を崩していたこともあり、卵を連れてきた田んぼの様子がよくわからないのではあるが、とりあえず、オタマジャクシを100匹ほど放流にいこうと思い、水槽からバケツに1匹、2匹と数えて100匹を移し、妻と一緒に田んぼにいってみた。

ところが、である。その田んぼには水がないのだ。最近は春らしく雨が数日おきに降ったのだが、水たまりもほとんど枯れている。これでは放流は出来ない。この状態で放流するということは、それらのアカガエルたちを死に追いやることにしかならない。それは単に「捨てる」ことになってしまう。だから、そのままその100匹のオタマジャクシを持ち帰り、また、水槽に戻した。Tambo2012042101 実は、2週間ほど前に来た時には水が豊富にあり、新たなアカガエルの卵塊もいくつか見られたので、これはよかったと思ったものだが、この惨状である。この田んぼのアカガエルは、私が連れ帰ったもの以外は全滅だ。この田んぼだけで50個程の卵塊があったのだが、全滅。1個あたり、オタマジャクシが約500匹にはなるので、およそ25000匹のオタマジャクシが全滅したことになる。

私が連れ帰って育てなければ、1匹のカエルもここからは育たないことになる。これが何年も続くとどうなるか?それがこの田んぼでの絶滅につながるのだ。

Tambo2012042102 これでは田んぼが危うい。カエルにとっても危ういが、こんな田んぼは色んな意味で危うい。そのことに気付いてもらうために、行動を起こさなければならない。それには、時間がかかる。おそらく何年もかかるだろう。とりあえず、アカガエルたちには、私の飼育放流で命をつないでもらおう。そして、それがどういう経過をたどり、この周辺の環境がどのようになっていくのか。それをしっかりとしたデータとともに見ていかなければならない。

いずれにしてもデータが必要だ。しっかりとした観察記録。これがなくて行動だけ起こすことの危うさを感じる。それは時間がかかることだが、必須のことだと考える。誰も、神ではないのだから、自分の起こした行動がどういう結果になるのかを正確に知ることは出来ない。それが自然に対してのことであれば、なおさらである。私たちは自然のことを全て知り尽くしているわけではない。そういう謙虚な態度が自然に対峙する時には常に必要である。

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2012年4月14日 (土)

地震・津波にご注意ください!

もう半年くらい前になるが、去年の3月11日の直前の地震発生状況を調べていたら、直前3日くらいにマグニチュード5クラスの地震が増えてきて、3月11日当日は、M6クラスが頻発していたということがわかった。それ以来、もし、次に同じあたりで地震が来るとしたら、同じように、比較的大きな規模の地震が頻発して、これが前兆としてあって、数日後にドカンと大きな地震が来るんではないか?と思った。確定的なことはまったく言えないのだけれど、もし、同じようなことがあれば同じような経過をたどる恐れがある。であるならば、用心にこしたことはない。そう思って、私は毎日、気象庁のサイトで地震の発生状況をチェックしてきた。

数か月、そんなことを毎日やってみていたのだが、あいかわらず東日本沖では地震が頻発しているが、発生状況に特段の変化はみられなかった。

ところがである。4月11日のスマトラ沖地震が起きてから、なのかどうかはわからないけれど、4月11日(この日はほとんど地震が起きなかった)、以前と、4月11日以降のデータに明らかに差異が認められる状況になったのである。

それがわかるグラフがこれである。

Jishin2012041401 急いで、やっつけ仕事で作ったので、若干見づらいのはご容赦。これは、宮城県以南の東日本太平洋沖で発生した有感地震をプロットしたもの。横軸に発生時刻、縦軸に規模(M)をプロット。そうすると、4月10日以前と4月11日以降で明らかに傾向が違う。M5クラスも頻発しているし、なにより、有感地震の回数が激増している。

これで確実に言えることは、この領域の地震発生状況に何らかの変化があった、ということである。したがって、注意深く見守るとともに、普段以上に地震・津波に備えておくことが必要と思う。

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2012年4月 1日 (日)

アズマヒキガエルのカエル合戦

 今週は、火曜日に発熱し、インフルエンザかと思ったが、ただの風邪だった。それにしても治りが悪い。そんなわけで、どんどん春になっていく季節というのに、散歩にもいかずに過ごしてしまった。だから、これは先週の話し。

 今年は誰にきいても春が遅いという。去年も相当に遅かった。去年の場合は震災でそれよりももっと心配事が沢山あったので、季節の進み方のことを言う人があまりいなかったのだが、例年より2週間から一カ月、春の訪れが遅かった。今年もだいたい去年と同じくらい遅い。

 いつも同じ場所を観察しているから、正確に「○○が例年より何週間、何日遅い」と言える。今年はアカガエルの産卵はおよそ2週間から3週間遅かった。おおよその他のものもだいたいそのくらいのペースだ。これはほぼ去年と同じだ。例年だと春分の日前後にアズマヒキガエルのカエル合戦が始まる。去年はうんと遅くて、4月10日にようやくカエル合戦を見ることが出来た。

 Tambo20120324 3月24日(土)は天気が悪く、気温も真冬並みに寒かった。さすがにこの天気、この気温ではヒキガエルは出てこないだろうと思った。午後2時でも気温がおよそ5℃。その寒さに縮こまりながらも、とりあえず一通り見て回る。「なんでこんなに寒いんだよ!」と独り言も出てしまう。このところの雨で田んぼには水が豊富にあるので、アカガエルは安泰だ。しかし、水路にあった数個の卵塊は流されてしまっていた。こんな寒さではあるが、新しい卵塊もいくつか見ることが出来た。この時期になれば寒くても産卵するようだ。しかし、以前は数百個の卵塊があった田んぼも、数年の間、水涸れで全滅することが続いた後は、わずかに数個と激減している。何度も言うようだが、こうして絶滅が起きるということを目の前で見ているということになる。

 山に入ってみたら、シュンランが雨に濡れながらもしっかり咲いていた。Shunran20120324 そして、藪をかきわけ、かきわけ、ようやくアズマヒキガエルの産卵場所にいってみる。まずは耳を澄ます。ところが、まったく静かだ。まだ合戦は始まっていないのだ。

 帰り道、以前、最初にノウサギに出会った場所で、ピョンピョンとノウサギが走り去るのを見る。そうか、やはりこの周辺にいつもいるのだな。そうして、ビショビショになりながら帰宅したら、真冬の散歩から帰った時のように体全体がかじかんでいた。

 翌日(3月25日)は気温が上がり天気が良くなった。昼過ぎまで、用事があったので、3時過ぎ頃にようやく散歩に出かける。日没まで時間がないので、とりあえず、ヒキガエルめざしてまっすぐだ。ところが、メインの合戦場では今日もヒキガエルの姿は見当たらなかった。「まだ始まらないか~」と、独り言を言いながら、去る。そして、もう一箇所の産卵場所に言ってみる。どちらもほぼ同じ時期に産卵が始まるが、どちらかというと、そのもう一箇所の方が早い。しかし、こちらは小規模で、カエルの数が少ないのだ。

 産卵場所に近づくと、足を止め、耳を澄ます。まず、姿を探すよりも、声を聴く。そうすれば、いるかいないか、どこにいるか、そういうことがわかるからだ。一瞬「グェッ」と聴こえたような気がした。近くの水面を見ると波打っていて、そこに何かがいたような形跡があるのだが、姿が見えない。空耳か?そう思って、また少し歩く。すると、「グェッ、グェッ」としっかりと鳴き声が聞こえた。鳴き声がした方に歩いていき、見ると、「いたいた!やってる!」

Hiki20120325 それにしても、このカップル、オスとメスの顔の違いがとてもわかりやすい。鼻の先がとがっているオスと、平坦なメス。色も、それぞれ特徴的な色だ。

 さてさて、大急ぎでリュックを下ろし、ビデオカメラを取り出す。今年はこの動きを動画でおさめようと思い、ビデオカメラを持ち歩いていたのだ。しかし、カメラを向けると、さっきまで出ていた太陽が厚い雲に即座におおわれてしまうのは何故だ?

大きい動画はこちらから=>http://youtu.be/e025x-qppko

空を見上げて「なんでだよ~!」などと独り言を言う。まあ、そのうちもっといい条件で撮れる時があるだろう。たまたま、夕方5時の時報の「いちはらラララ※」のメロディーが流れる時に撮れたので、時刻がわかる動画となった。それに、誰が捨てたのかわからないが、ペットボトルが水辺に投げ入れられていて、これまた時代を映す動画となったから、これはこれでよしとしよう。

 一生懸命カメラを向けて、気付くとあたりはすっかり暗くなっていた。カエル合戦は夜通し続く。何日も続く。

※「いちはらラララ」とは、市原市では夕方の時報として防災無線のスピーカーから流れる曲。曲にはいくつかバージョン違いがある。元の曲は歌詞がついていて、小学校などでは、みんなで合唱するらしい。時報の時刻は季節によって違う。

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桑原実彦さん、個展のお知らせ

私、TAGAの知り合いで、我が散歩道にもお越しいただいたことのある、フランス在住の彫刻家、画家の桑原実彦さんの個展が、2012年4月25日(水)から30日(月)に東京原宿で開催されます。お近くの方は是非お出かけください。期間中に私も行く予定です。

Kuwabara01

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