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2011年7月23日 (土)

オオムラサキふたたび

オオムラサキとのおもいがけない出会いがあったのは2008年7月21日のことだった。いつものように、くねくね峠道を歩いていたら、オオムラサキと遭遇し、そいつは私の手の上にとまった。そのときの様子は2008年7月21日のブログ記事に書いた。今日、地元公民館の自然観察会にあたり、「運が良ければオオムラサキに出会えるかも」などと、そのときの話しを紹介したが、自然観察会ではオオムラサキに出会うことは出来なかった。

その観察会の帰り道、偶然にも道端にオオムラサキがいるのを発見した。Oomurasaki2011072301_2 そいつは、立派なオスだが、翅がかなり痛んでおり、弱っている様子で近づいても逃げることがない。ここは農作業用の軽トラックが通る場所であり、危険でもあるので、どこか近くの木にでもつかまらせてやろうかと、オオムラサキの前に指を差し出したら、とまってくれた。Oomurasaki2011072302 それを、そっと近くの茂みまでもっていき、葉っぱの上に止まらせようとしたが、とまってくれない。むしろ嫌がって腕をのぼってくる。今日は比較的涼しかったが、それでもうっすらと滲んだ私の汗を一生懸命吸っている。それがとてもくすぐったい。Oomurasaki20110723021 なかなか私の手から離れていかないので、一緒にいた近所のOさんが、「うちまで連れて帰ったらどうです?」という。少し弱っているようだし、家に連れて帰って、砂糖水でも与えてやれば少しは元気になるだろうか?それに、娘にこいつを見せてやりたい気もするし。というわけで、くすぐったいのを我慢しつつ、手に乗せたままゆっくり歩く。Oomurasaki20110723022 今日は風が強いので、時々ビューッと風が吹いてくると、手の上のオオムラサキは煽られて落ちそうになる。それをかばいながら、落とさないように歩く。オオムラサキの足の力は、意外と強く、しっかりとつかまっている。しかし、そのしっかりとつかまっている足が本当にくすぐったい。

散歩道の入口あたりまで来たので、いつも私が定点観測の写真を撮っているあたりで、オオムラサキとの記念撮影をした。Oomurasaki2011072303 私の手、指先に止まったオオムラサキ、そして散歩道の記念写真。オオムラサキはもうすぐ一生を終えるだろう。その最後にとても良い記念撮影が出来た。そして、私にもまた思いでが出来た。

散歩道を出て、家へと向かおうとしたら、突然ヒラヒラとオオムラサキが飛んだ。私の汗を吸って少し回復したのだろうか?近くの塀にとまったので、もう連れて帰ることはやめにした。あと少しの命。大切に生きて欲しい。このオオムラサキの子孫にでもまた出会えることを期待して。

それにしても、自然は時々すばらしいものを見せてくれる。澄んだ青空に光る白い雲が浮かんでいるようなオオムラサキの翅は、本当に美しい。近くでみると、その青は、少しだけ金属光沢があり、キラキラとしている。ちょっとビックリするほど大きなその姿には力強さを感じ、その翅の色彩を際立てる。自然の造形は本当に美しく、不思議だ。

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2011年7月 2日 (土)

片目のないアマガエル

田んぼでは、アマガエルたちが丁度上陸の季節だ。4月頃に産卵され、やがてオタマジャクシになり、6月の中ごろから7月頃にかけて上陸する。上陸直後はまだ尻尾があり、水辺をウロウロとしているが、やがて草むらの草の葉の上などに、小さな小さなアマガエルを見るようになる。丁度、今頃は、上陸したばかりのアマガエルが草の葉の上などにちょこんと座っているのをよく見かける時期だ。

普段、あまりアマガエルの写真を撮ろうなどと思うこともないのだけれど、どうしたわけか、今日は目の前にいたアマガエルが気になって写真を撮った。最初はわからなかったが、遠目に見て、何か変な雰囲気を感じた。近くでよく見てみると、目がない!Amagaeru2011070201 「なんだこれ!」

私は思わず声に出して叫んでしまった。片目がない。しかも、これは怪我などで失くしたのではなく、明らかに奇形だ。

カエル初心者の人に、アマガエルの見分け方を教える時、目の周囲に茶色い眉のような線があるのがアマガエル、と教えることが多い。その茶色の眉線はしっかりつながっているのに、そこにあるはずの目がないのだ。Amagaeru2011070202 こんなのは初めて見た。大きさからして、今年生まれた個体に間違いない。つい最近上陸したばかりのアマガエルだ。

3月以来、放射能の影響を気にしつつも、アカガエルは何事もなかったかのように産卵し、ヒキガエルのカエル合戦もいつも通りに行われ、オタマジャクシもいつものように育ち、小さなカエルたちがいつものように上陸した。それを見て、「たぶん大丈夫なのだろう」と思っていた。しかし、こういう姿を一匹でも見てしまうと、やはり気になる。

Amagaeru2011070203 もっとも、これが放射能の影響による奇形なのかどうかはわからないし、決め付けるわけにはいかない。ただ、少なくとも、長年数多くのカエルを見てきた私にとっても、初めてみるものだ。

気になって、周囲のアマガエルをくまなく調べたが、同じようなカエルは見つけられなかった。それは安心材料なのかどうか。たまたま、確率的に生じた奇形なのかどうか。

今、本当に沢山のアマガエルが上陸している。そのなかで、何故私はこのアマガエルに目がとまったのだろう。もし、気付けば、こんなアマガエルだらけになっていたとしたら...いや、そうなればアマガエルだけではなく、あらゆる生き物がまともに生きられなくなる。そんな世の中にはどんなことがあっても私は住みたくない。このアマガエルは自然の中で生き延びることが出来るのだろうか?そのことも少し気になる。Amagaeru2011070204

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