« 2011年2月 | トップページ | 2011年4月 »

2011年3月27日 (日)

ようやく本格化した今年のアカガエルシーズン

3月11日に東北・関東大震災が起きた。私は東京の某所で仕事中に地震に遭遇した。いままでに体験したことのない揺れを立て続けに二度、三度、体験し、尋常でない事態が発生したと思ったものだ。即座にヘッドホンプレーヤーでテレビの音声を(音声だけだが)聴いた。大津波警報が発令されて、テレビではアナウンサーが緊迫感を持ってしゃべっていた。しかし、これほどの被害になるとは、その時点では想像できなかった。いや、誰が想像できただろうか?想像をはるかにこえた被害。だれがこんな災害を想像できただろうか。多数の亡くなった方のご冥福をお祈りし、被害にあわれた全ての方々に心からお見舞い申し上げたい。

震災後、わずかながら私は帰宅難民、通勤難民の日々を過ごし、電車に乗れない区間を歩いて歩いて歩いて、その間、いろんなことを考えた。正直、私が今までライフワークと考えて続けてきた自然観察。自然に対して、どのように接したらよいのか、少しわからなくなった。

それでも、今年からしっかり観察しようと思っていたアカガエルのこと。生き物の季節は進んでいく。仮に、原発が取り返しのつかないほどの状況になっても、それはそれでこの場所の生き物が、その時、どう過ごしていくか、どのようになっていくかということを記録することは、この場所をずっと観察し続けてきた私がやるべきことだろう。幸い、大きな被害のないこの地においては、いまのところ、いつもと同じように季節は変化している。それを今まで通りに記録していくことは私に課せられた課題だろう。そう思うことにした。今まで通り、やるんだ。そう思って、また歩き始めた。

さて、2月27日に今年初めての産卵があってからというもの、なかなか産卵が増えなかった。2月27日に確認出来たのは8個。3月6日には5個増えたが、2個、乾燥化して死滅しているのを見つけた。それからはまったく増えず、3月20日には8個が乾燥化により死滅。生きながらえている卵がほとんどなくなるという事態になった。Tamago20100321 長年観察していて、彼岸の時期までにここまで低調であったことは初めてだ。原因は雨が降らないということと、気温の低さであろうが、ここまで低調だと、この先どうなるのかと少し不安になった。

その後、冷たい雨が何度か降り、産卵はやや活発化したようだ。26日に見たところ、+30個となり、ようやく本格化したようだ。本格化するのが遅いことが幸いしていることもある。田んぼに水が入り始めたところがあるのだ。Tamago2011032701

水の入った田んぼではしばらくは水涸れの心配もないだろうから、乾燥化して死滅する恐れが少なくなる。

さて、まだ少ないけれど、アカガエルの産卵シーズンはようやく本格化したようだ。これから順調に増えていくだろう。昨年ガクッと産卵数が減ったものが今年どうなるのか。それが気になる。Tamago2011032601_2水が涸れそうな場所にもいくつか産卵されているものがあり、これは放っておけば死滅してしまうだろう。昨年から、こういう場所のものは、半分残して、半分は水が安定してある場所に移したりしている。その結果がどうなっていくのか、そして、水が涸れそうな場所、放っておくと死滅してしまう場所にあった一つの卵塊を今年も自宅で飼うことにした。Akagaeru2011032702うまく飼えば、ほとんど死滅させることなく大きく育てることが出来る。そうして、田植え後の水が安定した状態になったところで田んぼに戻す。これも今年は少しやり方を変えてみようと思う。一部はオタマジャクシの状態で放流し、一部はカエルまで育てる。そうすれば、リスク分散になるだろう。

とにかく、大事なことは、この場所のアカガエルの様子がどうなっていくかをずっと長い期間観察していくことだ。そのためには長期にわたる正確な記録が必要だ。記録が途絶えれば、無意味になる。何が起きても、それはそれで記録していかねばならない。今はそう思う。

| | コメント (0)

« 2011年2月 | トップページ | 2011年4月 »