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2010年11月28日 (日)

静かに暮れていく季節に

いつの間にか12月がもうそこまで来ている。毎年毎年季節は繰り返すが、決して同じではない。少しずつ違った風景を見せてくれる。Sampoent20101127 秋になって、午後歩くことが多くなってきた。秋の午後は短い。歩いているうちに日が傾いてくる。しずかに暮れていく季節。いつの間にか虫の声は聞こえなくなり、澄んだ空気に鳥の声がこだまするようになってきた。年の初めが1月で、年の終わりが12月であることは、季節の移り変わりを考えると、とても理にかなっているように思える。今は、年の終わりに向けて今年の全てを洗い流すよう。木々は雨のごとく葉っぱを落とし、草は枯れる。そして、また次の季節への準備でもある。

Sanburi20101127 一株だけ見つけたセンブリ。淡く上品な色の花も閉じ、やがて枯れていく。

Kunetoge20101127 くねくね峠道はすっかり明るくなった。午後になると、木々の長い影。まわりのコナラやクヌギが葉を落とし、風が吹くと、パラパラパラとまるで雨が降るような音がして、いっせいに葉を落とす。雪のようにまいおちる枯葉。枯葉は地面につもり、歩くとカサカサ、フワフワと足の裏に感じる。

くねくねの主は今日も留守だった。そういえば、カエルたちもすっかり姿を消した。

そういえば、今年は紅葉が鮮やかだ。これほど鮮やかな紅葉になったのは何年かぶりだと思う。Momiji20101127 竹やぶのそばのモミジのグラデーション。竹の淡い緑とつながる美しい色彩。思わず足を止めて見上げる。そういえば、ここのモミジ、いつも地面に落ちた葉っぱの鮮やかな色に見とれていたのを思い出す。

最近、自分の影の写真を写すことが多くなった。影が長く、クッキリと見えるようになって、何気なくその写真を撮っていた。そして、ふと気付いた。自分の写真を撮ることはなくても、こうして影を撮れば、後でふりかえって、自分がここでこうして歩いていたことを鮮やかに思い出すことが出来る。Kage20101127 季節とともに影は変わっていくし、私の影そのものも変わっていくかもしれない。

静かな静かな時間を、ゆっくりゆっくり歩いて、ここで生きる生き物たちを感じながら、その中に自分がいる。そして、気付くと日がくれている。こんな時間の流れ、こんな日々、それを大切に生きていきたい。Susuki20101127

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