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2010年5月30日 (日)

散歩道のニホンアカガエル上陸

Tambo20100529_2  散歩道の田んぼは、田植えも終わり、大きく育ったアマガエルのオタマジャクシたちや、沢山のシュレーゲルアオガエルのオタマジャクシが沢山泳いでいるのが見える。田んぼのそばを歩くと、足音に驚いて、凄い勢いで沢山のオタマジャクシたちが逃げていく。

アカガエルたちはどうだろう?そろそろ上陸するころだが。そう思って田んぼを覗くと、足元でピョン!と小さいのが跳ねた。私は思わず「あっ、いた!」と声をあげた。Akagaeru2010052901 水が涸れて、全滅しそうになっていた田んぼ。水が涸れそうになった水溜りのオタマジャクシたちを救出して連れ帰り、育てて戻した田んぼ。その田んぼのアカガエルがしっかりと上陸したのだ。毎年、アカガエルの上陸は楽しみにしているのだが、今年は格別に嬉しかった。

Akagaeru2010052902 一時期は、何百と卵塊のあった田んぼ。産卵時期には、無数のカエルのカップルがいた田んぼ。しかし、ここ数年の水涸れで、オタマジャクシはほぼ壊滅状態になることが多かった。そして、今年、昨年までの1/10以下に産卵数が減った。そのわずかに残った卵塊もかなり危うい状況にあった。そのことに強い危機感を覚えた私。近所の人の協力もあり、なんとか、この場所のアカガエルを救おうと、色んなことをやった。そして、なんとか上陸までこぎつけたのだ。

Akagaeru2010052903 今年は、私にとって、アカガエル救出元年である。今年、アカガエルを救おうとやったことは全てが成功ではなかった。失敗も沢山あった。その中で、色々学ぶことがあった。そして来年はこうしよう、と、色々考えている。

来年の産卵数はどうなるのか?正確に記録することから始めなければならない。今年、この田んぼが一番多くて40個ほど。これがどうなるのか?考えているいろんな試みは試す価値があるだろう。本当は、アカガエルがもっと楽に生きて行けるような田んぼがあればよいのだが、それがすぐには成し得ないのであれば、少しずつでもできることからやっていくしかない。Akagaeru2010052904 今、アカガエルはどの田んぼにもいるわけではない。生息出来る田んぼは限られる。その中でも一番良い環境が保たれていたこの周辺の田んぼ。それが今、危機的状態にある。放っておけば、間違いなくこの場所からニホンアカガエルは絶滅する。そのことを今年は強く感じた。

以前のように、足の踏み場もないほどの沢山のチビガエルという状態にはほど遠い。それでも、わずかながら足元に小さくはねるチビガエルがいる。このチビたちを大きく育てて、また、踏みつけそうになるくらいのアカガエルの楽園を復活させたいのだ。本当は、アカガエルだけの問題ではない。この周辺に棲む、様々な豊かな生物相が、この先もずっと豊かであり続けるために、まず私達は、この地がどうしてこんなに豊かであるのか、その成り立ちを知る必要がある。アカガエルはそのことをある一面から教えてくれているのかもしれない。私たちが無知なままに放っておくと、いつのまにか消えてなくなってしまうかもしれない。だから、よく見て、そこから学ぶ必要があるのだ。今年のアカガエルたちは、私に多くのことを教えてくれた。これからも、教えてくれるだろう。

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2010年5月24日 (月)

カエルの駆除方法を調べて、結局どうした?

今年は、去年ほど盛り上がらなかったが、それでも、この時期、ちょうどアマガエルが大合唱する時期に「カエル駆除」で検索してこのブログにやってくる人は相変わらず多い。なかには「カエル、うるさい」とか、「カエル除け」、「かえる 騒音 駆除方法」などといったキーワードで検索してくる人など、様々なバリエーションがある。まあ、要するに、カエルが沢山まわりにいて、鳴き声がうるさくて、だから駆除したいと思うのだろう。Kaeru20070716 簡単、簡単。カエルがいなくなって欲しいなら、そんなもん手で潰せばいいだろう。これが基本。やってみろ!

まあ、そういうと、「捕まえるのが難しい」だのと色々と言い訳する輩がいる。要するに、遠くから殺虫剤みたいなのでシューッと、そんなのを目指しているのね。残念でした。ここにはそんなアホなことは載っていません。

今、全国でうるさく鳴いているのは、ほぼ間違いなくアマガエルだ。「カエル駆除」で検索してくる人の99%はアマガエルを駆除したいと思っているはずだが、そのうちの99%の人は、アマガエルの鳴き声もシュレーゲルアオガエルの鳴き声もカエルの鳴き声を区別できないはずである。Kaeru20090228

ましてニホンアカガエルの鳴き声なんて、聴いた事がないはずである。だいたい、ニホンアカガエルやアズマヒキガエルなんて、繁殖期しか鳴かないし、鳴いても、本当に小さな声で、都会の喧騒の中ではかき消されてしまうはず。ニホンアカガエルの声やヒキガエルの声がうるさくてしょうがない、なんてことはまずない。

そもそも、最初に私が「そんなにカエルを駆除したいのか」で紹介した、「カエルの声がうるさいと苦情がきたから、駆除しておきました」といった公園管理者のエピソード、駆除されたのはヒキガエルの卵だ。うるさいということであれば、ヒキガエルはまず無罪だと思うが、もし、本当にうるさかったとしたら、相当な数のヒキガエルがいたのだろう。しかし、それは、彼らの繁殖期のピークのたった数日間であった筈だ。Azuma2008032301 彼らヒキガエルは、もうほとんど壊滅的に少なくなってしまった繁殖場所で、命をかけて鳴いているのだ。それも、年にたったの数日間であるし、それ以外は本当に静かにして、貴方の嫌いな虫などを食べてくれているというのに、貴方はなんてことをするんだ!そう言いたい。

中には、オオヒキガエルなどの本当に困った外来カエルの駆除方法を調べているのだと仰る方もいる。まあ、それはごもっともで、駆除しなくては困るカエルの中にはいるが、それは日本全国から「カエル駆除」で検索して私のブログにやってくる人の1%にも満たない話であって、そういうことを問題にしているのではないことは、私の話をちゃんと読んでくれればわかること。私がなにも感情論だけで「カエル駆除」検索野郎を非難しているのではないことは、私のブログの他の記事をちょっとだけでも見ていただければわかること。お願いしますよ。ホントに!

Kaeru20080614

「くどい!」といわれそうだけれど、私が問題にしていることを正確に言うならば、「アマガエルの声がうるさいのでなんとかしたいと駆除方法をネットで検索している人々」なのである。

ヘンな話だけど、あなた方、ゴミの分別してますか?リサイクルしてますか?それは「エコ」だから?「エコ」だとどうなの?何がいいの?環境にやさしい?地球にやさしい?それでいて「カエルには厳しい」のですな。なんで?うるさいから?気持ちわるいから?そんなこといったら、ホッキョクグマなんて怖いよ~!近所をホッキョクグマがウロウロしていたら、あなた、「駆除しろ!」っていうでしょ。さすがに俺だって言うね。

カエルの声が聴こえることは、「自然」なことなのです。カエルの季節がくれば、カエルがうるさく鳴くことは「当たり前の自然」なのです。「自然」を大切にするということはカエルの季節がくればカエルが鳴く、そういう「当たり前の自然」を大切にすることです。環境にやさしくして、地球が元気を取り戻すということは、当たり前にいたカエルが当たり前に鳴くことを取り戻すことです。自然を大切にするということは、それを大切にすること。それが嫌ならそんな似非エコはやめたほうがいい。地球大好き!ではなくて、自然破壊大好き!を宣言しなさい。そのうえで、殺虫剤かなにかでシューッとカエルを駆除する方法でも考えていなさい。そんなことみんなが言ってたら、どこかの製薬会社が「カエルコロリ!」とかいうカエル駆除スプレーでも発売するよ、きっと。妙チクリンなCMで宣伝してさ。まあ、そうなったら色んな方面から非難轟々だろうけどさ。いやいや、それよりかさ、あなた、「カエル駆除」検索して、結局どうしたの?駆除したいと思ったあなたの考えは結局どうだったのよ?Kaeru20100429

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2010年5月 8日 (土)

今シーズンのアカガエル救出作戦は終了

田んぼにはすっかり水が入り、田植えもほとんど終わった。この状態になれば、もうアカガエルの救出作戦も終了だ。我が家に連れて帰ったアカガエルのオタマたちは、ちょっとした飼育の失敗もあり、全部を戻すことは出来なかった。だが、もともと水が涸れて干からびる運命にあったオタマジャクシたちだ。Akagaeru2010050801 そのうちの何匹かでもここまで生き残らせることができたのだから、よしとしなければならない。今日、妻と娘を連れて、オタマジャクシの放流にいくことにした。

もといた田んぼは水が入り、なんとか、一部のアカガエルのオタマたちも生き延びた。水の中をみれば、すっかり大きくなったオタマジャクシたちが元気に泳いでいるのを見ることができる。実際のところ、これだけの数が生き延びたのは、何年ぶりかのことだ。いろんな人にお世話になった。いろんな人が理解して協力もしてくれた。そのことを思う。

Akagaeru2010050802 そして、娘の手から我が家のオタマジャクシを放流する。田んぼで育ったものに比べるといくらか小ぶりな気がする。多数を狭いところで飼っていたりしたことが原因かもしれない。それでも、田んぼの水に放すと、元気に泳ぎ出した。Akagaeru2010050803

「元気に育つんだよ」

妻と娘が田んぼの水の中を泳いでいくオタマジャクシにそう呼びかける。我が家のオタマに毎朝、餌をやってくれていたのは妻だ。よくここまで育ててくれた。

ところで、ニホンアカガエルの野生での寿命は数年と言われている。私は実際にそれを確かめたわけではない。しかし、私は毎年この場で産卵状況を観察してきたので、産卵状況からカエルの寿命を推測することができる。少なくとも、ここ3年間は、この田んぼのアカガエルのオタマジャクシはほとんど水涸れにより死滅するようになった。それでも、ここ3年間は産卵数に大きな変化は見られなかった。もし、産卵にやってきていた親カエルが生きている間は、毎年同じ場所に産卵にやってくると考えれば、産卵数もそれほど変化がないということになる。ところが、ここ3年間は、ほとんどが死滅して育つことができていない。だから若いカエルが供給されない。そうすると、毎年産卵にやってきていたカエルの寿命が尽きるとともに、一気に産卵数が減る。寿命が3年程度なら、3年間ほど、若いカエルが供給されないと、最も若いカエルでも3歳ということになり、最も若いカエルの寿命が尽きると一気に産卵数が減るというわけだ。今年はその寿命が尽きる年だったのではないかと思う。平均年齢と年齢分布を仮定した計算結果と、実際の状況を比較して、推測することも出来ると思うが、私がこの場の産卵状況から非常にアバウトな感覚で3年と見積もった寿命からそれほどずれていないだろう。

もし、私がこうしてアカガエル救出作戦をやったとして、それがどのくらいの効果を生むのかについては、これからしっかり観察していこうと思う。ここ数年の観察が非常にアバウトであったことを悔やんだ私だが、実際に正確な記録が重要であることに気付かされた今シーズンでもあった。来シーズン以降は正確な産卵数を記録し、死滅した卵塊の数、持ち帰り飼育し放流した数などをずっと記録していけば、この場所のアカガエルがどういう状況にあるのかを知ることができるはずだ。私はこれをやろうと思う。それを何年、何十年と記録していけば、見えなかったものが見えてくるはずだ。

それと、やはり、ニホンアカガエルの現状を多くの人にもっと知ってもらう必要があると思う。そして、彼らがこの場から絶滅してしまう前に出来るごく簡単なことを知ってもらうこと。それが大事だと思う。それを今から考えている。随分先の話だが、来シーズンに向けて、今から動き始めようとしている。

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