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2010年1月24日 (日)

クワゴの命綱

去年の9月のことである。妻が「庭の桑の木にカイコがいる!」という。そんな馬鹿な!と思い、みてみると、確かにカイコそっくりなイモムシがいて驚いた。調べてみたら、それはクワゴであった。Kuwago20090913

どうやら、このク ワゴはカイコの原種といわれる蛾で、言ってみれば野生のカイコといったところだろうか。今まで気付かなかったが、気付いてみると、桑の木に普通にいて、あちこちで目に付いた。Kuwago20090923

庭の桑の木にクワゴを見つけてからおよそ2週間。そのクワゴは繭を作り始めた。自分が半分ほど食べた桑の葉っぱの上で、葉っぱを巻くようにしながら繭をつくっていった。その繭はカイコの繭のように丈夫そうではなく、とても華奢な感じがした。

この時は気付かなかったのだが、桑というのは落葉する。だから、葉っぱの上に繭を作ったとしたら、葉っぱが落葉すると繭ごと落ちるんではないか?と思ったが、その心配は無用だった。

なんとも不思議なことだが、葉っぱの上の繭は枝にくくりつけられた糸でつながっていて、落葉しても落ちないようになっていた。 (注:この写真は後日別な場所で撮ったもので、上のクワゴが作った繭ではないが、実際、こんな風になっている)Kuwago20100124_2

「はあ、なるほど、命綱だなあ」と、それを見て妻と話していた。それにしても頼りない命綱である。こんなので冬を乗り切れるのだろうか?と心配していたが、意外にも、命綱は切れないものだった。

「だった」というのは、過去形である。11月頃に落葉してから、つい先日まで、庭の桑の木に命綱一本でクワゴの繭はぶら下がっていたのだ。ところが、先日、低気圧が通過して、かなりの強風が吹いた。実をいうと、私はすっかりクワゴの繭のことは忘れていたのだが、妻はしっかり毎朝窓の外のクワゴの繭を観察していたようで、朝、妻が「クワゴの命綱が切れて飛んでいっちゃった」という。見るとたしかに先日までしっかりぶら下がっていた繭が見当たらない。風で飛んでいったのだ。まあ、どこかに落ちているのだろう。その切れて飛んでいったクワゴの繭から無事羽化できるのか?それとも、もうダメなのか?ということが今となっては気になる。こんなことなら、もう少しよく観察しておくんだったと少し後悔した。後悔したが、おそらく今年もまたクワゴはやってくるだろう。今度はもう少し観察してみようと思う。

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