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2009年7月19日 (日)

くねくねの主に一年ぶりの再会

くねくね峠道は不思議な場所だ。去年の今頃、くねくね峠のあたりで、何気なく上を見上げたら、オオムラサキが飛んでいるのが見えた。そして、「降りてきてくれ!」と心の中で叫んだら、まっすぐ降りてきて、手の上にのり、写真に撮ることが出来た。本当に一瞬の出来事で、夢を見ているようだった。

ずっと前、いつも、見上げていた一本のコナラの木があった。私はそこにいくと、いつもそのコナラの木に話しかけるようにたたずんでいた。そのコナラの木の紅葉が素晴らしく。沢山写真をとった夕方、くねくね峠を越えて帰ろうとしていた時、夕日があまりにきれいで、もう少しあそこでたたずんでいようか?と、ただ、そう思って戻ったら、私は帽子を落としていたことに気付いた。そして、それがそのコナラの木の最後だった。それから、私はいつも、その切り株の様子を見にいくようになった。

くねくね峠には、私や近所の人が「くねくねの主」と呼んでいるヒキガエルがいた。そいつは、穴の中でいつもじっとしていた。通りかかるたびに、私は何気なく話しかけた。だが、いつのまにか見かけなくなった。そして、去年の丁度今頃、そいつが戻っているのを発見して本当に嬉しかったのを思い出したのが今日。

そして、その穴のそばを通りかかるとき、私はいつものように、穴をのぞきこむ。

「あ、いた!」

Nushi2009071901_2 私は思わずヒキガエルと握手をしてしまうくらいに嬉しかった私は、思わず、

「お久し振り~!」

と手を振った。しばらく、私は座り込んで、「いや~、久し振りだねえ」「どこにいってたの?」などと話しかける。くねくねの主はキョトンとして、喉をピクピク動かしている。そうしていると、穴から出ようとするようなしぐさをするので、私は「いやいや、そのまま、そこに座ってていいよ」という。

はたからみれば、カエルに話しかけているへんなオヤジと化していた。

こいつとの付き合いは実に長い。最初に出会ったのは2年前のことだ。その頃はいつ来てもここに座っていた。そして冬になって姿が見えなくなった。どこかで冬眠しているのだろうと思った。その次に現れたのが去年の丁度今頃だ。

そいつは間違いなく同じヤツなのである。喉にある斑点模様を去年の日記と比べても同じであることがわかる。というよりもなにも、ぱっと見て「あっ!」と思うくらいに見慣れた顔なのだ。ヒキガエル(アズマヒキガエル)の顔はかなり個性があり、それぞれに顔が違う。

暑い暑い夏の日、なんだかとっても嬉しくなった。またどこかにいってしまうのかな?それとも、実は昼間は出かけているが、夜は戻ってきているのだろうか?今日はとっても暑いので、ここで涼んでいたのだろうか?そんなことを思う。

くねくね峠道は本当に不思議な場所だ。Kunetoge20090719

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2009年7月14日 (火)

新しいエビフライ

散歩にいくと、まず探すものがある。それはエビフライ。といっても、それは、松ボックリをリスが食べた跡なのだが、形がエビフライに似ているので、よくそのように呼ばれる。散歩道の松の木は限られた場所にしかなく、その下にいってはエビフライを探す。新しいエビフライが落ちていれば、リスがやってきたのだな、と、嬉しくなる。

最近、いつものエビフライ観察場所で、滅多にエビフライが見られなくなってきた。そこは、もともと、人通りの激しい場所であるし、道にエビフライや落ち葉が落ちていても、すぐに綺麗になっているので、おそらく、毎日のように掃除をしている人がいるのだろう。そのせいもあると思うが、リスがあまりここに食べにこなくなったのかな、と、少々心配しながら思う。

先日、暑い中、汗をたらしながら、いつもと違う道を久し振りに歩いてみたら、真新しいエビフライが落ちていて驚いた。Ebi2009071101

エビフライを見つけて、思わず上を見あげる。ああ、こんなところに松の木があったんだな、と思う。何度も歩いている場所なのに、私は下に生えているもの、下を這っているものばかり気にするので、気付かなかったのか。

みると、その周囲には沢山のエビフライがあった。かなり派手に食い散らかしていた。私がいつも見ていたエビフライは、ちょっとだけつまみ食いをした感じに落ちているのだが、こっちは、ガツガツと沢山食べた様子がうかがえる。食べ盛りの若者という感じがした。Ebi2009071102

いつも、エビフライを探す場所とは、交通量の多い道路を隔てた場所。リスは、その道路を横切って移動しているのかも気になる。

実際、私は散歩中にリスと対面したことは一度しかない。このエビフライを見て、松ボックリを食べているリスの姿を想像するばかりだ。いずれ、また対面したい。その時はしっかり記念写真を撮りたい。さらに、人知れず生きているリスの生活に、もう少し迫りたいものだ。

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2009年7月11日 (土)

ジャノメチョウと草刈り

ジャノメチョウというと、どういうチョウを想像するだろうか?言葉で説明するならば、その名の通り、翅に目玉模様のあるチョウである。街中でもごく普通に見られるのは、ヒメジャノメという種類だ。Himejanome20030601

こいつは薄暗い林の中などを跳ねるように静かに飛ぶ。

そして、これによく似ているのがコジャノメである。Kojanome20030505

大きさもほとんど同じだし、目玉模様の目の位置や大きさなどが似ているので、ヒメジャノメとコジャノメは区別し辛いといわれ、ものの本には細かく区別する方法が載っていたりする。しかし、慣れれば見分けは簡単だ。

「顔が違う」のだ。色が薄くで目玉模様の前にあるラインが真っ直ぐなのがヒメジャノメ、色が黒っぽく、目玉の前のラインが曲がっているのがコジャノメなのだ。だから、ヒメジャノメは色白でノッペリとした顔、コジャノメは色が黒くホリの深い顔に感じる。

これよりひとまわり大きく立派なのが、その名もジャノメチョウである。

丁度、15年前の今頃、私はこの地にやってきた。家のまわりは草ぼうぼうであった。そこにヒラヒラと飛んでいたのがジャノメチョウであった。Janome20070729

子供の頃、山奥にいかないとこのチョウに会えなかった。だから、ジャノメチョウを見て、これは凄いところにやってきたものだと思った。いや、実際のところ、千葉県レッドデータブックでもCランクにランクされているチョウであり、どこにでもいるチョウというわけではない。

それから毎年、梅雨の時期にはこのジャノメチョウにお目にかかることが出来た。おそらく、家のまわりの空き地の草ボウボウの場所で繁殖していたのだと思う。まわりに家が建ってくるにつれ、数は少なくなっていったような気がしたが、今でも毎年見ることが出来ている。

このチョウを見かけるとちょっと嬉しい。黒っぽいチョウがヒラヒラと草の間を飛び回り、そして、時々花は葉っぱにとまって、翅をゆっくりと閉じたり開いたりする。その姿がなんともいえず、神秘的に感じてしまう。

今日、散歩していたら、思いがけず、このジャノメチョウが大量に飛んでいる場所を見つけた。いい具合に放置された畑で、草がボウボウに伸びている場所だ。Kusamura20090711

いたるところで、その草の間から出たり入ったりしながらヒラヒラと飛ぶジャノメチョウに、私は釘付けになり、しばらくそこでジャノメチョウを眺めていた。

なんとも神秘的なチョウだ。飛んでいると、全体に黒っぽく見えるが、ずっと見ていると、時には赤っぽく見えたり、青っぽく見えたりもする。おそらく目の錯覚なのだろうが、果たしてこのチョウは何色なんだろう?と不思議に思う。

葉っぱなどに止まれば、それはなんのことはないジャノメチョウなのだが。

Janome2009071101 ジャノメチョウはそうしてヒラヒラと飛びながら、あるものは産卵し、あるものは交尾相手を探しているようだった。

しばらく眺めていて、そこを立ち去ろうとしたとき、向こうから草刈り機をもった人がやってきた。そして、ジャノメチョウが乱舞する畑地の草刈りを始めた。

おおっ!なるほど!

と思った。

ジャノメチョウが他のチョウと決定的に違うのは、卵を地面の上に産むということだ。幼虫は他のチョウと同じように草を食べて育つが、また土の上で蛹になるのである。だから、ヒラヒラと飛んでいる今、草が刈られても、ジャノメチョウには平気なのだ。むしろ、他の天敵がいなくなり快適なのかもしれない。そして、草がまた生えるころ幼虫になり、草を食べて育つ。やがて蛹になるときは草からふたたび離れて土の上に戻る。そして、一年で一度、草がボウボウになる今の時期に羽化して、産卵する。この地では、そのサイクルと、草刈りのサイクルがうまく一致しているのだろう。草を刈りに来た人は、そのことに気付くこともなく、ジャノメチョウとうまく共存しているようだ。

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