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2009年4月26日 (日)

輝く季節

毎年、この季節が一番楽しみだ。田んぼにはたっぷりと水が張られる。田植えの季節でもある。空は澄み、落葉樹の森は新緑に覆われる。Yatsuda2009042601

ウグイスが澄んだ声や、シュレーゲルアオガエルの合唱が、さざなみのように強弱をつけて響き、谷にこだまする。冬の間、乾いていた空気が一気に湿り、日が当たると、緑の香りが当たり一面のただよう。

Kunetoge20090426s 木漏れ日の中を歩くと、日差しが、新緑の葉の影にやさしく揺れる。日陰は少し新緑色になる。

林の中にわけいれば、キンランなどの美しい花がひっそりと咲いているのに出会うことが出来る。Kinran20090426

そよ風が揺れる。木々がざわめき、風が舞う。そんな中で、自然にとけこんでゆく。

一年を振り返ったとき、なによりも、この季節が輝いて思える。この季節のために、また一年、自然とともに歩んだのではないか?そんな気すらしてしまう。その輝いた季節が、また一年、また一年と年を重ねていく。その重なった年は、いろんな物語を私にくれる。

Karugamo20090426

一つ一つの場所、沢山の思い出がつまっている。それは、こうして私がここを歩き続けてきたあかしだ。

生き物たちは、また一年、この場所で命をつないできた。誰のためでもなく、決して特別な生き物のためというのでもなく、様々な生き物が、この場所の自然を必要とし、この場所も少しずつ変化して、生きてきた。人間もだ。

この場所は私にいろんなものを教えてくれた。これからも、ずっと教えてくれるだろう。そして、子供達、そのまたずっと先の子孫に、同じように、素晴らしい時を過ごして欲しい。それが、今、この場所で生きている私達の使命ではないか。この場所、この季節、ここに生きる生き物たちの物語、その全ての素晴らしさを感じること。それが、この先もずっと続いて欲しいと願う。人間が、立派な生き物として生きるため。人間は人間の力のみで生きるなどという窮屈なことをやりとげようなどという馬鹿げたことを考えない方がいい。物理的にも精神的にも自然の恵みを得て、一人の人間が一生かかっても絶対に到達できない自然の大きなめぐりのなかで、命を得て、その命をまっとうすること。「よく生きる」とはそういうことではないか。なにか大げさだが、そんなことすら思う。

Yatsuda2009042602 また、輝く季節がやってきた。輝く季節を精一杯感じて、また一年、私は歩く。

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