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2009年3月20日 (金)

優勝するのは誰?アズマヒキガエルのカエル合戦

今年もこの季節がやってきた。アズマヒキガエルは決まってお彼岸の頃、すさまじいカエル合戦を繰り広げる。普段はなかなか見かけることの出来ない彼らが、一斉に水辺を目指してやってくる。そしてカエル合戦が始まる。Gassen2009032001

いつもの合戦場に向かうと、おお、やってるやってる。彼らのグェッグエッという声があちこちできこえてきた。あっちでもこっちでもダンゴ状態になっている。

あるものは動き回り、片っ端から抱きつく。とにかく動くものがいれば抱きつく。だから、オスにも抱きつく。抱きつかれたオスは「グェッ、グェッ」と声を出す。「俺はオスだ!放せ!」というわけだ。そうすると、あわてて放すのだけれど、しばらくして抱きつかれたオスが動くとまた抱きつきにいってしまう。Gassen2009032002

見ていると、とても滑稽なのだけれど、彼らは真剣な表情で泥まみれになって合戦をやっている。

運良くメスに抱きついたオスはまわりにオスがいたなら出来るだけ早くその場から離れなければならない。そうしないと、オスだらけの状態では奪い合いが始まり、すぐにダンゴ状態になる。ダンゴ状態になっている上に、また他のオスがやってきて、事態をさらに悪化させる。Gassen2009032003_2

毎年、彼らの合戦場の環境は少しずつ変化していくが、今年もこうやって彼らの元気な姿を見ることができた。

これからも、毎年この場所でずっと合戦をくり広げられるよう、見守って行きたいものだ。もはや、彼らが元気に合戦を繰り広げることが出来る場所は数少ない。

彼らの合戦は散歩道に春を告げる。一気に春の空気になり、 様々な花が咲き、新しい季節がめぐってくる。

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2009年3月 1日 (日)

今年もやってきたアカガエルの季節

このところ雨が続いている。田んぼには水が豊富にあり、アカガエルにとってはよい年だろう。アカガエルの卵塊の数も順調に増えている。ただ、まだ気温が低目なので、それほどでもない。これで、気温がぐっと上がれば、爆発的に卵塊は増えると思う。

今年は、gaku塾関係の知り合いに、私の散歩道のアカガエルの産卵の様子を見てもらうことにした。まるで、自分の子供を見てもらうような気持ちだ。産卵は夜行われるため、夕方集合して田んぼを見にいく。日没とともにどこからともなく少しずつ出てくるアカガエルの様子から見てもらおう。

とりあえず、観察の日の昼間に様子を見にいってみた。久々に太陽が顔を出し、気温が上がったこともあって、昼間なのに、あちこちでアカガエルの鳴き声が聴こえた。昼間なのに、あちこちにアカガエルの姿が見える。これは期待できるかもしれない。Akagaeru2009022801

もしかしたら、以前に見た、すさまじい大爆発のような風景が見られるかもしれない。

ところが、夕方近くになって、だんだんと気温が下がってきた。気温が下がると、アカガエルの活動が弱くなってしまう。そして、オスは出てくるけれど、メスがほとんどいないという状況になってくる。そんなことに気をもみながら、カエル観察ご一行様を案内した。

産卵観察ご一行様到着は夕方。少しずつ暗くなっていく田んぼは、昼間とは違い、とても静かになっている。Tambo20090228

アカガエルの姿もみえない。あれだけ昼間騒いでいたのに、また寝てしまったのだろうか。不思議なものであるが、まあ、なんとなくアカガエルの気持ちもわからないではない。

あたりが暗くなってくると、じわじわと地面からアカガエルが湧いてきた。さっきまで姿が見えなかったものが、一匹、また一匹と地面から出てきた。そろそろ宴が始まるのだ。Akagaeru2009022802

アカガエルの姿が随分と増えてきたかと思うと、あちこちで短いささやくような鳴き声が聴こえるようになった。

「あっ、鳴いた!」

「あっ、こっちで鳴いた!」

でも、鳴き声は長くは続かない。

しばらくすると、一匹の鳴き声に他のカエルが反応して鳴くようになってきた。鳴き声はさざなみのように、田んぼに広がっていく。

Akagaeru2009022803 抱接しているものも、ちらほら見られるが、メスの数が極端に少ない。やはり、気温が低いからメスがなかなか出てこないようだ。

そうして夜は更けていき、田んぼにはオスたちの、ささやくような声が、さざなみのように広がり続けるのだった。寒くても、オスは一生懸命鳴く。

こうして、私は、毎年、このお祭りを見守っている。ここは、いまや数少なくなった彼らの楽園だ。これからも、ずっとここで生まれ、ここで育っていって欲しい。そして、この時期だけの、彼らのささやくような歌声をずっとずっとききたい。

Akagaeru2009022804_2

彼らの美しい姿。美しい鳴き声。そして、彼らが必要とする微妙な環境のことを少しでも多くの人に知ってもらいたい。

まずは、この場所の彼らの存在に、多くの人に気付いてもらいたいと思う。

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