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2008年9月 1日 (月)

オニヤンマを追う

今、散歩道ではオニヤンマがいたるところで飛んでいる。歩いていればぶつかりそうになるくらいに飛んでいるのだ。彼らはトンボであるから、当然、水の中で育つ。しかも肉食である。さらに、オニヤンマなどは1年で成虫になることはなく、数年かかるという。したがって、その間、しっかりと生息環境が守られていることが大事なのであろう。

Tambo20080831 今、田んぼは一面の黄金色だ。春先、水の入った田んぼは、アカガエルをはぐくみ、そして、田植えの後のキラキラ光る田んぼ、季節がめぐってようやく黄金色の穂をつけたのだ。その黄金色の田んぼには沢山のトンボが舞う。

人は田んぼでお米を作る。しかし、田んぼはお米を作るだけではない。カエルを育て、トンボも育てる。あるいは、ホタルも育てるのだ。そして、それらを餌にする生き物、鳥、獣、そういったものも育てる。人と自然がかかわって生きている。その接点の一つが田んぼだと思う。

その田んぼが元気だからトンボも沢山育つのだろう。

散歩に出掛けて、オニヤンマの飛ぶ姿を見て、メラメラと「撮りたい」という思いがわきあがってきた。去年はひたすらトンボの写真を撮った。飛んでいるトンボ、それを広角レンズで、田んぼの風景を入れて狙う。広角レンズだとトンボに近づかないとトンボが大きく撮れない。それを、ちょっとした工夫をして撮れるようにした。一度やってみたら、意外と簡単にいった。ただ、満足のいく写真を撮るまでには、かなりの時間を要した。来る日も来る日もトンボを撮りつづけた。Tombo20070701s

そして、こんな写真が撮れるようになった。

ただ、このトンボはノシメトンボ。とてもゆっくり飛ぶトンボなのである。ゆっくり飛ぶとはいえ、それなりに大変なのだけれども、一度やりかたをマスターすれば、比較的簡単に撮れた。

ただ、オニヤンマなどの飛ぶ速さが速いトンボはそう簡単にはいかない。

それでも一度、撮ってみたいと思っていた。

Oni2008083101 オニヤンマは美しい。実に美しい。黒い長い体に、鮮やかな黄色の帯。そして、エメラルドのような輝く瞳。飛ぶ時は音もなく、スーッと滑るように飛んでいく。その姿を是非カメラにおさめたい。そう思ったら、難しくても挑戦してみたくなった。

その日は望遠レンズも持っていなかったので、翌日はオニヤンマを撮るつもりでフルセットをかついでいった。

ノシメトンボは広角で近づいて撮れたが、オニヤンマはそれが難しい。そこで、望遠レンズを取り出す。

しかし、とても動きが速く、望遠レンズで追いかけるのも大変だ。私はしばらく田んぼを見つめ、オニヤンマの通る道筋をだいたい把握した。そして、オニヤンマがそこに来たらカメラを構えて、狙う。

何度も失敗する。そもそも、オニヤンンマは大きいといっても、トンボである。止まっている状態でも、トンボにピントを合わせるのは苦労する。AFではまず無理だ。そこでMFにして、だいたいの距離に狙いを定めておく。

Oni2008083102 そんなこんなで、試行錯誤しながら、長い時間オニヤンマと格闘する。格闘しているうちに、彼らの行動がだんだんとわかってくる。なんとかそれらしき写真が撮れた。

しかし、まだまだ満足のいく出来ではない。

彼らを見ていると、彼らが同じ場所を飛んでいるのは、縄張りをグルグルとパトロールしているのである。そして、そこに他のトンボ、とくにオニヤンマがやってくると、猛烈にダッシュして追い払うのだ。その追い払う様子が本当は撮りたいのだが、それは一瞬の出来事。肉眼では見えてもなかなか撮れるものではない。

さて、どうやって撮ろうか?トンボの季節が終わらないうちに、なんとかモノにしたい。Oni2008083199

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