田んぼの中の足跡
田んぼの中にクサガメの足跡を見つけた。かなりしっかりした大きな足跡だった。大きな大人のクサガメの足跡だ。
そういえば、大きな大人のクサガメにはしばらく出会っていない。生まれたばかりか、せいぜい1~2歳の小さな子供クサガメには比較的よく会うのだが。
かつては、大きな老クサガメにちょくちょく出会った。彼らは人を恐れるでもなく、近づくと、たちどまってこちらをじっと見たものだ。彼らの目をみながら、気持ちが通じたのではないかと思うこともあった。何しろ、何十年もここで暮らしてきた長老である。私などよりずっと先輩なのだ。そんなことを思ったことがある。
しかしまあ、今回見つけたのはかなりの大物の足跡である。よく見ると、田んぼの中はクサガメの足跡だらけだった。大きいもの、中くらいのもの、小さいもの、様々な大きさの足跡が縦横無尽についている。毎年この時期にはクサガメの足跡や、クサガメそのものを見ることが多いのだが、丁度彼らの繁殖期なのだ。
クサガメの足跡を探していると、ダイサギやアオサギの足跡をよく見る。これはかなり大きな足跡で、手のひらサイズである。
偶然なのか、これらの足跡は、クサガメの足跡と交差していることが多かった。彼らがクサガメを見つけてつついている姿を想像する。しかし、大きなクサガメだと、おそらく彼らの手に負えないのではないかと思うが、どうだろうか?
ダイサギやアオサギは大きいので、田んぼの中でも歩ける場所が限られる。つまり稲を避けて歩く必要がある。クサガメも同様だと思われるため、たまたま交差しているだけかもしれない。それらの足跡には時間差があるのかもしれない。
クサガメに出会いたい一心で、田んぼの中の足跡を一生懸命に見てまわる。獣の足跡も沢山ついていた。ノラネコと思われるものもあるが、なんだかわからないものもある。
カルガモの足跡はすぐにわかった。水かきの形がしっかりついている。そういえば、先日ここでカルガモのツガイが休んでいるのを見たな、そんなことを思っていたら、カルガモに遭遇した。
梅雨時で天気が悪くても、こうして田んぼの中の様々な足跡を探して、ここで生活している様々な生き物の動きを想像するのは面白い。











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