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2008年6月22日 (日)

田んぼの中の足跡

田んぼの中にクサガメの足跡を見つけた。かなりしっかりした大きな足跡だった。大きな大人のクサガメの足跡だ。Ashiato2008062101

そういえば、大きな大人のクサガメにはしばらく出会っていない。生まれたばかりか、せいぜい1~2歳の小さな子供クサガメには比較的よく会うのだが。

かつては、大きな老クサガメにちょくちょく出会った。彼らは人を恐れるでもなく、近づくと、たちどまってこちらをじっと見たものだ。彼らの目をみながら、気持ちが通じたのではないかと思うこともあった。何しろ、何十年もここで暮らしてきた長老である。私などよりずっと先輩なのだ。そんなことを思ったことがある。

しかしまあ、今回見つけたのはかなりの大物の足跡である。よく見ると、田んぼの中はクサガメの足跡だらけだった。大きいもの、中くらいのもの、小さいもの、様々な大きさの足跡が縦横無尽についている。毎年この時期にはクサガメの足跡や、クサガメそのものを見ることが多いのだが、丁度彼らの繁殖期なのだ。

クサガメの足跡を探していると、ダイサギやアオサギの足跡をよく見る。これはかなり大きな足跡で、手のひらサイズである。Ashiato2008062102

偶然なのか、これらの足跡は、クサガメの足跡と交差していることが多かった。彼らがクサガメを見つけてつついている姿を想像する。しかし、大きなクサガメだと、おそらく彼らの手に負えないのではないかと思うが、どうだろうか?

ダイサギやアオサギは大きいので、田んぼの中でも歩ける場所が限られる。つまり稲を避けて歩く必要がある。クサガメも同様だと思われるため、たまたま交差しているだけかもしれない。それらの足跡には時間差があるのかもしれない。

クサガメに出会いたい一心で、田んぼの中の足跡を一生懸命に見てまわる。獣の足跡も沢山ついていた。ノラネコと思われるものもあるが、なんだかわからないものもある。

Ashiato2008062103 カルガモの足跡はすぐにわかった。水かきの形がしっかりついている。そういえば、先日ここでカルガモのツガイが休んでいるのを見たな、そんなことを思っていたら、カルガモに遭遇した。

梅雨時で天気が悪くても、こうして田んぼの中の様々な足跡を探して、ここで生活している様々な生き物の動きを想像するのは面白い。

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2008年6月16日 (月)

我が家の生態系

先日、「そんなにカエルを駆除したいのか」というタイトルでここに書いた。何故か物凄い反響で、このブログへのアクセスが急に100倍近くに増えた。急に私のブログにやってきた人々は戸惑ったかもしれない。色々なコメントもいただき、普段、このようなブログに興味を持つこともなかった人々がどう考えているか?ということも少しながらわかった気がする。

中には大きな誤解だと思われる反応があった。それは、私が「カエルはカワイイ」と思っているので、カエルがうるさいからといって駆除したがるような人に対して怒っているのだろう、という感想だ。もっとも、そういう感情がないわけではない。しかし、それは私の言いたかったことの1割も理解していないと思う。それでは「カワイクない」生き物は駆除されてもいいのか?そんなことはない。単純にカワイイから守る、カワイクナイから知らない、そんなことで、どうして自然が理解できるだろうか。どうして自然を守れるだろうか。

Kumo20080616 これはアシダカグモだが、我が家には沢山いる。一般的にあまり気持ちのよいものではないと思うが、我が家では大事にしている。春先に沢山の子グモが生まれるが、やがてそれは次第に減ってくる。そして、だんだんと大きく育ってくる。妻がよく「こんなのが夜中に顔の上を這ったりするとゾッとする」というが、そのくらいどうでもいいことではないか。彼らはゴキブリを食べる。だから、彼らがいればゴキブリが増えて困るということもない。むしろ、彼らの動きが鈍くなる冬にゴキブリが増える気がする。彼らがいることで、我が家の生態系のバランスが保たれているともいえる。

庭にはダンゴムシが沢山いる。ダンゴムシは落ち葉を食べる。落ち葉を食べて小さく分解し、それはさらに微生物に分解されていき、養分をたっぷりと含んだ土が出来る。それは天然肥料である。それと、ダンゴムシは子供達に人気だ。最近は少し大きくなったので、あまりダンゴムシで遊ばなくなったが、二人の娘がよくダンゴムシレースをして遊んだ。Dango20050501

庭で、大きくて元気のよさそうなダンゴムシを探して捕まえてくる。それを、古くなった風呂蓋の溝に置いて走らせる。ゴールまで、どちらが早いか競争するのだ。Dango2005050102

これは、なかなか人気のある遊びだった。子供達が自然に触れて遊ぶにはとてもよい遊びだと思う。別に誰かに教わったわけでもなく、実は私のオリジナルだ。なんとなく、子供と遊んでいたら、思いついた。それ以来、長女はダンゴムシが大好きで、一時期は、ダンゴムシを飼うといって、自転車のカゴで沢山飼っていた。よくみると、ダンゴムシはかわいいものだ。

Kanahebi20080412

次女がすきなのはカナヘビだ。庭には沢山のカナヘビがいる。次女はどういうわけか、簡単に素手でカナヘビを捕まえる。そして、手の上に乗せて遊ぶ。次女いわく、カナヘビはとてもカワイイと。そして、不思議なことに次女の手の上に乗ると、カナヘビはおとなしくなる。

彼らは、庭にいる沢山の虫を食べて生きている。かといって、害虫が減ったかどうかはわからないけれど、少なくとも殺虫剤を撒くなどということはしたことがない。

庭には、鳥が運んできたであろうクワの実から芽が出て、毎年美味しい実をつける。それをケーキに入れてやいたりして、美味しくいただく。もちろん、自然に生えてきたものであるし、農薬も使わない。鳥が時々食べにくるが、それは鳥の分である。Cake20070604

追い払うことも不要。別に、鳥に食べられても量が少し減るだけで、そもそも全部なんて家族だけでは食べきれない。

ただ、ビワだけは、放っておくとほとんど鳥に持っていかれるので、鳥に持っていかれないように、まず人間の分を確保するのだが。

そうして、家の中や家のまわりの生き物と一緒に生活しているのである。

私がよく散歩に出掛けるのを見て妻がいう。「うちの庭でもいっぱい自然が観察できるよ」と。

自分の家の中や、庭。これが最も身近な自然にちがいない。その自然をことごとく排除し、殺虫剤を撒いたりしているのに、はるか遠くからCO2たっぷり排出して運ばれてきた無農薬野菜を食べるなどという生活をロハスなどと呼ぶのは一体なんなのだろう?と思う。

ちなみに、うちでは、蚊も捕虫網で捕まえて潰す。殺虫剤を撒かない。まあ、そこまでのことをお勧めはしないが。

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2008年6月 7日 (土)

アカガエルが上陸する頃

例年より2週間程度遅かったアカガエルの産卵だが、上陸はほぼ例年通りのようだ。今日いってみたら、多数のちびアカガエルが上陸していた。体長は1センチ程度。小さな小さなカエルが大量に上陸する。3月にここで産卵されたあと、水が涸れたり、突然、寒さが戻り、凍結してしまったり、流されてしまったり、と、例年、様々な苦難が続くが、それでもこの時期になると、気をつけて歩かないと踏んでしまいそうなくらいに大量のちびカエルが上陸するのだ。Akagaeru2008060701

ただ、上陸できたからといって、これで安心、というわけではない。彼らが大量に上陸するころには、天敵も彼らをもとめてやってくる。ヤマカガシなどは、彼らが大好物であり、一斉に上陸するのを待ち構えている。片っ端から丸呑みしていく。

Akagaeru2008060702 これから、彼らは少しずつ数を減らすが、彼らの体も少しずつ大きくなっていく。秋までは、彼らはこの水辺からそう離れずにくらすが、秋になれば、水辺でみることはむしろまれになる。草むらや林の縁で見ることが多くなる。

彼らより少し遅く産卵されたヒキガエルたちは、オタマジャクシの期間が短く、もっとも早く産卵されたアカガエルたちを追い越して、5月中旬にはすでに上陸している。彼らは水辺に居つくことはなく、すぐに林の中に入っていくので、林の中で見つけることはあっても、水辺には長くいない。

さらに彼らより遅く、新緑の頃に生みつけられたシュレーゲルアオガエルや、アマガエルたちはまだオタマジャクシの姿で田んぼの中にいる。Otama2008060705  田んぼは水がたっぷり入っているので、アカガエルたちのように水が涸れて死んでしまったりする心配は、あまりないようだ。

ただ、この時期、田んぼには除草剤が撒かれる。田んぼのそばを歩くと、その除草剤の臭いが鼻につくほどである。そうすると、Otama2008060703

中には、お腹を上に向けて死んでしまうものもいる。水が減ると、除草剤の濃度が高まるのか、多くのオタマたちが白いお腹を上に向けて浮いているのをよくみる。

しかし、それで全滅するわけではない。おそらく、長い人間との付き合いの結果、除草剤に強いものが生き残っていったのかもしれない。そして、死んでしまったオタマは、仲間の餌となる。あちこちで、死んだオタマをオタマが食べる姿が見られる。自然は死をも無駄にしない。

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