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2006年4月 3日 (月)

里山の狭い道

先日、散歩道に行ったらシュンランが沢山咲いていた。今年は例年より多く感じる。そのあたりの道端に毎年沢山咲いているフデリンドウは今年は数が少なく、花の時期も異常に遅い。フデリンドウが咲いてから半月くらいしてシュンランが咲くのに、今年は逆になっている。

シュンランやフデリンドウが沢山咲いている場所は、いわゆる里山、実際には谷津田の斜面林の中にある。里山とはいえ、かなり放置されているため、現在はササが生い茂って藪の状態になっている。その中に、人が一人歩けるだけの道がある。その道端に沢山、いろんな花が咲くのだ。この狭い道だけは人が歩くためにササを刈ってある。そのことがあるいはこれらの花を咲かせるのに良い条件になっているのかもしれない。クヌギやコナラの生えるその里山は冬の間はすっかり木々の葉が落ちるので、とても明るい森になる。春、新芽が出て、だんだんと日陰が出来るようになってきて、夏は葉が繁って薄暗い森になる。夏に森に入っていくと、その狭い道にはクモがあちこちで巣を作っている。その狭い道だけがササがないので、そこが虫たちにとっても通り道なのであろう。夏に歩いていると、チョウや蛾が、私の足音に驚いて飛ぶことがよくあるが、何故かその狭い道にそって飛ぶ。だから、クモもそれを知っていて、そこに巣をはるのであろう。

夏にその森の道に入って驚くのは、ササの藪の中に驚くほどの数のオオアオイトトンボを見ることだ。春に田んぼで育ったかれらは、一時期、姿が見えなくなるが、それはこの藪の中にいたのだ。また、秋になってくると、田んぼのまわりを沢山飛ぶようになる。田んぼに産卵するからだ。

この狭い道はいつから誰がつけているのだろう?地図にも点線で道があるように示されているものがあり、確かにその通りに道はついている。しかし、地図上のその点線が、人が一人通れるだけのササの藪の中の道だとは。でも、そのお陰で、私はいつもそこを通れるわけだし、その道があることで、咲く花もあることだろう。クモは虫の通り道に巣がはれるため、餌がしっかり確保できる。道だけではなく、オオアオイトトンボのように、まわりのササの藪のおかげで身を隠すことの出来る生き物もいる。時に、ノウサギやリスなども見かけたことがあった。人間だけでなく、そのササ藪に人がつけた道のまわりでは、いろんな生き物がその道を利用して生きている。

その里山の頂上付近、高圧電線があり、大きな鉄塔が立っている。よくみると、鉄塔と鉄塔を結ぶ狭い道がついている。これは、おそらく鉄塔や高圧線の保守のために作った道なのだろう。しかし、そのおかげで、ササ藪の道と同じく、藪が開かれたその道のまわりにいろんな花が咲いていたりもする。まさか高圧電線の保守が野に花を咲かせるとは誰も思うまい。Shunran200603252

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コメント

TAGAさん、スゴイですよ。
誰も知らない小道を見つけたんですね。
シュンランが誰にも知られずに咲いているなんて素敵ですね。
オオアオイトトンボもたくさんいるなんて、
できたら、ずっとずっと守ってあげたい小道ですね。

投稿: ふるやのもり | 2006年4月 5日 (水) 12時19分

その小道を見つけたのはもう3年ほど前のことなのですが、
藪の一部が道のようになっていて、もしかしてここから入っていけるのかな?と思って入ってみると、なんとなんと、延々と道が繋がってました。道に入ると外からはまったく見えないのです。
シュンランをはじめ、いろんな花が咲き、オオアオイトトンボが沢山隠れている道です。

投稿: TAGA | 2006年4月 5日 (水) 23時46分

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